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中村うさぎについて [美人論]

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中村うさぎの、整形美容の体験談の本を読んでいます。
真ん中くらいまで読み進んでいる段階です。

この本は、痛みのあるもので、読書として楽しいものではありません。

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興味があるのは、一つは身体変形の問題です。

動物はキリンが首を長くして進化し、象は鼻を長くして進化したように、
身体変形する事で、生物は進化して来たのです。

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人間は大脳皮質まで大きくすることによって、
身体変形の限界に達します。

その後は、身体を道具として身体の外部に出すことによって、
間接の進化の道を選んだのです。

攻撃力としての牙や、爪を外部に出して石器を作り出しました。

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石器を、弓に着けて飛ばして弓矢を作り出します。

石器は、青銅器に進化し、さらに鉄器になって日本刀のようになりました。
さらに弓矢は鉄砲に進化し、さらに機関銃になり、大砲になり、ミサイルに
進化したのです。

火薬も破壊の道具として、実は牙や爪を、身体の外に外化したものです。
それがダイナマイトになり、原爆や水爆になりました。

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こうして道具を進化させ、その道具を使いこなす事で、
人間は進化して来たのです。

ですから身体変形は放棄したはずなのですが、
現実には刺青や、男性器を切り落とす宦官、足を拘束して小さくする纏足、
金属の環を首にはめて首を長くすることなど、
人間は身体変形をしてきました。

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お歯黒や、ボディペインティングや、化粧も身体変形です。
服を着る事や、ファッションも身体変形です。

散髪や、髪結いも身体変形です。

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これら人間の身体変形は、
動物の場合と違って、遺伝子レベルでの身体変形ではなくて、
外科手術的な身体変形でした。

散髪だって、外科手術と言えば言えるしろものなのです。

つまり生物的な身体変形はやはり出来ないわけで、
外科的な身体変形の水準だけが、人間に許されているのです。

つまりは外科手術一般の中に吸収される面があるのです。

そう言う意味で、中村うさぎの美容整形も、
単なる医療の問題でしかないのです。

手術のもようが、写真で示されていて、
思わず、目をそらすほどの、おぞましさです。


医療問題だけとは言えないのは、
心理的な面や、社会的な面が強く出てくるからでしょう。あ

中村うさぎは、ブランド品に膨大なお金を使い、さらに1993年には、
豊胸手術をして、そのトップレスの写真を公開しています。

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さらにホストに入り上げたり、売春婦をしたりと、
その過激さは、無頼派の文学者の系譜を、
現代の情報化社会に展開したかの様な、壮絶さです。

整形やブランドあさり、そして売春婦それ自身はありふれたものですが、
これらを文章表現として展開する真摯さは、
《第41次元》の文学者の活動として畏怖を持たざるを得ないものです。

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さてその結果、彼女は《第3次元》の美人に変貌したのですが、
これをキチンと芸術分析をしてみようと言うのです。


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