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動画で見る彦坂の制作in越後妻有 [制作]


今回の新潟には、4人の人が同行してくれて、
さらに小蛇さんが2人来てくれて大掛かりな助っ人部隊になりました。
武田友孝さん、中川晋介さん、山口俊郎さん、そして木村静さんです。
小蛇さんは、香港からきた2人です。

作業を木村静さんが画像でアップしてくれました。





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第11次元と情報化社会の芸術 [アート論]

情報化社会が、情報に文化を還元してきている傾向は、
かなりすごい強さで現れています。

人間が情報でしか物事を見ないというのも、
ある本質では有るのですが、
それは物事の反面でしかないのです。

昨日も書きましたが、「うどん」を食べるにしても、
「うどん」であれば何でも良くて、まずい「うどん」を食べていても
「うどん」であるという事以上のことを知り得ないというひとは、
多いのです。

つまり「うどん」であれば、なんでも「うどん」という風に了解する精神が、
シニフィエの領域です。
情報化社会は、このシニフィエに還元される形で展開される傾向が強いのです。
その限りで言うと、8次元や21次元の「うどん」で、十分なのです。

8次元の「うどん」というと山田うどんというチェーン店がありますし、
21次元でよければサイゼリアというフィミリーレストランがあります。

絵画にしても21次元で良ければ、最近の中西夏之の絵がありますし、
写真にしても21次元で良ければ荒木経惟の写真があるのです。

しかし流通ということを考えると、実は超一流のものは、
なかなか難しいと言えます。
讃岐うどんの本物は、流通に乗りにくいのです。
はなまるうどん は、偽物です。

むしろ冷凍の讃岐うどんのほうが、おいしいです。

一つは量産の問題です。量産するのは、ハイクオリティですと、
なかなか困難なのです。
それと観客や消費者のレベルがあります。
大衆というのは、ハイクオリティは理解できないのです。
それは貧しいということと、教養が無いからです。

讃岐の地元のお客は、うどんに関しては、
教養のある人々なのです。
本場というものの強みは、良いお客がいる事です。
良いお客がいないと、ハイクオリティを成立させる事ができないのです。

教養の無い人々に、
直接に物事を伝えようとすると、6次元や8次元、
そして21次元の方が、直接的な伝達力が高いのです。

日本の芸術の質が低くなってしまったのは、
一つには敗戦によるボケがありますが、
もう一つは現代芸術の本場ではないという事が有ります。
本場にはいる優れた教養のある観客がいないことと、
模倣をすると作家も観客も落ちるのです。

さて、しかし落とすという事が、必ずしも悪くないのではないか?
という考えはあります。

昨日このブログを妻有で書いていいて気がついたのは、
ココシャネルやサティが第3次元に落とした流通のための偽のものを作った事が、
産業社会の成立に極めて大きなことであったという事です。

その意味で情報という領域を彦坂的に格付けすると、
それは第11次元ということになります。
つまり第11次元に落としてみる事が、重要なのではないのか?
ということです。


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