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搬入の朝 [作品と展示]








今日、タマダプロジェクトに搬入です。
制作は昨日駆け込んで、結構な数の作品ができました。

その、アトリエの様子の写真です。

彦坂尚嘉11.jpg

今回は、足を痛めて、救急病院に夜中に駆け込むという事故を入れての
制作で、アトリエで這っていましたが、まあなんとか、間に合いました。
アキレス腱の下が、炎症を起こして激痛になったのです。
あっという間に車椅子状態になって、病院内は車椅子で動いていました。
慌てて杖を買いましたが、アルミ製なのですが、これがプラズマ化した
花柄で、なんともキッチュでありました。

写真33.jpg

アートフェア東京2010に出した作品も出品しますが、
それよりは大きさでも、内容でも格段にアップした作品になりました。

彦坂尚嘉55.jpg

彦坂尚嘉44.jpg

出品作は、他に皇居美術館建築模型彫刻が、1点。
これは底辺が180センチ角、高さ2メートルです。

あと皇居美術館ファイルが、A3サイズで10冊、
帝国美術館のファイルが、A3サイズで8冊

あとB2サイズの出力ポスターが10枚等々です。

たった1週間の展覧会なので、
ここでの出品作品は、
ふたたび9月のマキイマサルファインアーツでの個展に出して行きます。

『空想 皇居美術館』に収録している私の作品は29点ですが、
さすがに今回は29点全部を大きくして制作する事は出来ませんでした。
なんとかマキイマサルファインアーツでは全部制作したいものだと
思います。

搬入は、日産レンタカー藤沢で2トンのトラックを借りて、
自分で運転して行きます。
若い作家の山口俊郎さんに同乗してもらって、
荷物を降ろしたらすぐに、彼に返却してもらいます。

展示は今日と明日で終えます。

建築家の新堀学さんと松田達さんが月曜日の当時の午前中に
搬入です。



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建築系・美術ラジオの新装開店/ノーマンズランド展(加筆1) [建築系美術ラジオ]

ピクチャ 17.png

建築系・美術ラジオが新装開店しました。
山田幸司さんのご不幸以後、建築系ラジオの再編があって、
随分と時間がかかりましたが、大規模になって、
新装オープンです。



その中に美術ラジオもあります。


ピクチャ 18.png


上記サイトで、ポッドキャストのラジオが聞けます。

以前にすでにこのブログでオープンして、
途中で中止していた「ノーマンズランド展」を再公開します。


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建築系美術ラジオ「No Man's Land」

フランス大使館旧庁舎で開かれた「No Man's Land」(2009.11.26-2010.
02.18)についての批評です。
美術展示が美術館の外に出てくるという、かなり以前からの美術の流れ
をうけているものの、与えられた場をそのまま受け取るのではなく、
その場の成り立ちをトータルに考えることで新たな(美術的)解を
生みだすことが重要、と彦坂さんと栃原さん。
清々しいモダニズムの建物で何も展示物を置かない方が建築としては
よかった、という五十嵐さん。
以前配信したアートフェア東京との比較や、
パリの現代美術スペース「Palais de Tokyo(パレ・ド・トキオ、
築1937)」の紹介も挟まれます。
「建築系美術ラジオ」第1回収録シリーズです。(天内大樹)


収録日時:2010年02月14日
収録場所:新丸の内ビルディング/千代田区
収録時間:21分35秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:9.9MB

【続きは下記をクリックして下さい】


タグ:美術ラジオ
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山本育夫さんへの返信/他者とのコラボレーション(加筆写真追加) [空想皇居美術館]

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山本育夫氏
1948年山梨生。東京芸術大学卒業。山梨県立美術館で学芸活動と美術館教育の仕事に携わった後、フリーに。美術関係者のみならず参加者が自由な意見を交わしあうメーリングリスト「美術品 観察学会(aw-ml)」(会員千五百人)を主宰。編集者、詩人、特定非営利活動法人つなぐ(通称つなぐNPO)代表。
著書に、詩集『ボイスの印象』(吉本隆明・神山睦美による山本育夫論掲載)、造本 山本育夫詩集『NEW MAN』などがある。

山本育夫さんが本を、
アマゾンで予約して下さいました。

メーリングリストawに書いた私のメールです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

山本育夫様 


ありがとうございます。 
感謝です。感謝です! 

皇居美術館空想は、このメーリングリストが無かっ 
たら始まらなかった企画です。 
山本育夫さんが1000人を超す美術系の大きな 
メーリングリストを作って下さった 
から、その基盤があって、誕生した作品です。 
ですから山本育夫さんとのコラボレーション作品だ 
と思っています。 
10年かけて一冊にまとまったのは、感無量です。 

もともとメーリングリストというメディアを使った 
コンセプチュアルな夢のような作品という発想でし 
た。 

あの時に、このメーリングリストの書き込んで下 
さった方々のおかげで、 
作品が転がって行ったと思います。 
あの時のメールのやり取りすべてを収録する小冊子 
というのも企画してはいますが、 
発言者の同意をとるのがむずかしいと思うので、 
これは非合法の少部数地下出版作品で、夢の実現を 
考えます。 

合法的には、現実的にして、彦坂尚嘉だけの発言を 
順番に収録したawでの発言集を、 
生ドローイングを含んだ作品として少部数で作りた 
いと思っています。 


指定管理者制度が2003年にできて、これに対する危 
機意識も背景で、 
この『皇居美術館空想』は、《芸術憲法の制定》、 
さらには《情報天皇制》という 
提案までに増幅して行きます。 

近代個人主義を否定して他者に開いた形で作品をつ 
くることに、 
初期からこだわって来ていたので、 
この『空想 皇居美術館』も、五十嵐太郎、新堀学 
さんを含めて、 
実に多くの方々のご参加をいただいています。 

辛酸なめ子さんにも加わっていただいています。 

政治運動ではなくて、あくまでも「アートだから言 
える」という、 
美術作品としての主張ですので、 
生臭いものではありません。 

出版記念展にも、関連のペインティングーや彫刻が 
並びます。 

本そのものも、私のドローイングが29点も収録さ 
れ、 
他にも画像満載で、ある種の絵本であります。 

《美共闘》の彦坂尚嘉の、 
コンセプチュアルな美術作品として、 
この1冊を見ていただければと思います。 

皇居美術館、芸術憲法、情報天皇制という、 
アートの素材/主題としては拡大の極限を追求した 
作品です。 

関連の美術作品は、 
9月にはマキイマサルで個展での発表もしますので、 
どうぞよろしくお願いいたします。 

彦坂尚嘉 





> ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 
> ◆ 
> 構想十年をかけて、皇居美術館が本になりました。 
> 2001年にawという美術館学芸員の多いメーリングリス 
> トで提起して以来、 
> 五十嵐太郎のプロデュースを得て、建築家・新堀 
> 学、そして建築家・松田逹の協力を得て、 
> リノベーションスタディズ、リスボン建築トリエン 
> ナーレ、新宿オゾンでの展示とシンポジウムなどを 
> へて、本にまとまりました(本の目次は、このメー 
> ルの最後にあります) 。 
> 出版記念展を、タマダプロジェクトで行います。 
> そしてパーティも行います。 
> ■『空想 皇居美術館』(朝日新聞出版) 
>        出版記念パーティーのご案内 ■ 
> 彦坂尚嘉・五十嵐太郎・新堀学編著『空想 皇居美 
> 術館』が、 
> 朝日新聞出版より刊行されます。 
> 発売日が5月20日です。 
> A5版、総224頁(4色カラー16頁、2色カラー48頁)  
> 定価/2940円(税込み) 
> アマゾンで予約販売が始まっています。 
> ◎ パーティでの先行発売 
> パーティには、誰でもご参加いただけます(詳しく 
> は下記、担当:平まで)。 
> 5月20日の一般発売に先駆けて、5月10日に 
> パーティ参加者に 
> 100冊を先行してお渡しします。 
> 【特典サービス】著者3人のサイン入り本+付録/ 
> 彦坂尚嘉・皇居美術館空想手描きドローイング作品 
> (約A5サイズ、4種類の内のお好きな1枚) 
> が付きます。 
> パティー参加費用 6000円(書籍代、シンポジ 
> ウム代、飲食代込) 
>   「空想 皇居美術館」出版記念展覧会 
> 5月10日(月)〜16日(日) 
> 開催場所 :Temporary Contemporary at Tamada Projects (〒 
> 104-0052 東京都中央区月島1-14-7 旭倉庫2F) 
> 主 催 :朝日新聞出版 
> 共 催 :タマダプロジェクトコーポレーション 
> 出品作家:彦坂尚嘉、五十嵐太郎、新堀学、松田 
> 達 他 
> ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 
> ◆ 
> ◆ 
> 【 トークイベント1回目 】 
> 5月10日(月)18:00時よりレセプションパーティー 
> 19:00よりトークイベントを開催いたします。 
> トーク:都市論から皇居美術館の空想を考える 
> 若林幹夫(早稲田大学教育・総合科学学術院教授) 
> 萩原剛(竹中工務店設計部) 
> 五十嵐太郎(建築評論家、建築史家、東北大学教 
> 授) 
> 新堀学(建築家、NPO地域再創プログラム副理 
> 事) 
> 彦坂尚嘉(現代美術家、美術史批評、立教大学大学 
> 院特任教授) 
> ご参加ご希望の際は担当:平昌子masako@tmpress.jp まで 
> 5月8日(土)までご返信くださいますようお願い 
> 申し上げます。 
> ◆ 
> ◆ 
> ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 
> ◆ 
> 【 トークイベント2回目 】 
> 5月16日(日) 19:00 – 21:00 
> 平沢剛(映画研究。明治学院大学非常勤講師) 
> 山名善之(建築学者) 
> 新堀学(建築家、NPO地域再創プログラム副理 
> 事) 
> 彦坂尚嘉(現代美術家、美術史批評、立教大学大学 
> 院特任教授) 
> ご参加ご希望の際は担当:平昌子masako@tmpress.jp まで 
> 5月14日(金)までご返信くださいますようお願い 
> 申し上げます。 
> ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 
> ◆ 
> ◆ 
> 【新刊『空想・皇居美術館』(朝日新聞出版)の内 
> 容】 
> 【キャッチーな口上】 
> 内容は《平成の奇書》というものでです。 
> 辛酸なめ子をフチャーした禁断2色特色カラー印刷 
> の図版ページ、 
> 実写とCG,手描きドローイングの入り乱れる4色 
> カラー頁! 
> このカラー図版の対比が目眩を起こします。 
> タブーを打破する彦坂尚嘉の不敬罪的論考と、 
> 政治評論家・御厨貴や社会学者・宮台真司、 
> さらに右翼・鈴木邦男を交えた座談会という文章 
> ページが 
> 展開されてます。 
> 日本には大英博物館やルーブル美術館のような巨大 
> 美術館がない。 
> だったら、それを広大な敷地をもつ皇居に作れない 
> だろうか? 
> 展示する美術品は日本中の超一流作品を集める。 
> 法隆寺も鎌倉の大仏もみんな持ってきて展示してし 
> まおう――。 
> 【書籍紹介】 
> 皇居美術館というプロジェクトは、 
> 「芸術憲法」の制定という主張を合わせ持っていま 
> す。 
> しかし、それは政治運動ではなく、 
> あくまでコンセプチュアルな美術作品であり、 
> 建築作品です。 
> アートであり、アートでしかないから、ここまで言 
> えるという、 
> 空想の自由を追求した作品であります。 
> 閉塞し、失速し、崩壊して行く現代社会への、 
> アートと建築からの提言であるのです。 
> 皇居美術館。こんな奇想天外な「空想」をもとに、 
> 美術や建築の専門家、政治学者から右翼までが集 
> まって、どんな美術館を作るか、” 大真面目に” 
> 議論する前代未聞の美術・建築/思想書。 
> CAD による皇居美術館の設計図、エスキース、完成 
> イメージの3DCG から、収蔵予定作品の空想画像も掲 
> 載。 
> 皇居という空間がはらむVOID(空虚)という問題や 
> 東京という都市のイメージをめぐる論考など、美 
> 術、建築、思想、政治をまたぐ一冊です。 
> 朝日新聞出版 / 5月20日発売 2940円(税込み) 
> A5版 総頁224 
> (目次) 
> ・美術館の基本構想 彦坂尚嘉 
> ・皇居美術館 空想計画  外観・内観のCG 新堀学 
> ・皇居美術館所蔵作品 空想画集+彦坂尚嘉論文 
> ・辛酸なめ子「皇居美術館は、日本一安全なスポッ 
> トとなるでしょう」 
> ・大シンポジウム「皇居× 東京」(於;新宿オゾ 
> ン) 
> 御厨貴・原武史・鈴木邦男、南泰裕、彦坂尚嘉、五 
> 十嵐太郎、新堀学 
> ・五十嵐太郎「見えない抑圧を解き放つ皇居美術 
> 館」 
> ・藤森照信「皇居と想像力」 
> ・萩原剛「ランドスケープとしての皇居」 
> ・新堀学「選び取られた『ヴォイド』 
> ・鈴木隆史「第三の皇居美術館」 
> ・暮沢剛巳「美術館論─グローバリズムにおける 
> 『空虚』の可能性」 
> ・ 座談会「グローバリゼーションの中のアートは 
> どこへ向かうのか──天皇制・共同体・メディア」 
>  高岡健・宮台真司・彦坂尚嘉 
> 皇居美術館収蔵<超一流>の名品リスト 
> 著者略歴 
> ●彦坂尚嘉;1946 年生まれ、美術家、日本建築学会 
> 会員、立教大学大学院特任教授 
> ●五十嵐太郎;1967 年生まれ、建築評論家、建築史 
> 家、東北大学教授 
> ●新堀学:1964 年生まれ、建築家・新堀アトリエ主 
> 宰、NPO 地域再創生プログラム副理事長 
> Help URL   : http://help.egroups.co.jp/ 
> Group Owner: mailto:aw-ml-owner@egroups.co.jp 
> ・モバイル版Yahoo!グループ(ベータ版)にアクセ 
> ス。 
> ・旧Yahoo! eグループをご利用の方々は移行手続き 
> をお願いします。 
> ・Yahoo!グループのサービスはガイドラインに沿っ 
> てお使いください。 
> --- 
> なお、投稿者は本メールの送信者欄に表示されて 
> いる方です。 

彦坂尚嘉 
〒252-0813藤沢市亀井野3−23−11 
電話:0466-21-8898 
携帯090-1040-1445 

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注文がありました/本に付くドローイングと制作(加筆1) [制作]


雪舟/ノベルティ.jpg
すみません、書きかけでアップしていました。

先行発売の限定100冊の本に付録でつける作品に、
注文を頂きました。
ありがとうございます。

コメント:

こんばんは。パーティにはいけませんがパーティの代金を支払いますから1冊とドローイングをくれませんか?会期中に(多分11日)に行きますからそこで支払うのが都合は良いですが。


パーティに出ないのに、パーティ代金を頂くわけにもいかないので、

サイン本と作品を4枚全部をセットにしてお渡ししようと思います。

作品は次の4点です。サイズはシートサイズが、本と同じA5サイズです。


着物/ノベルティ.jpg

餓鬼草紙/ノベルティ.jpg

源氏物語絵巻/ノベルティ.jpg

 

タマダプロジェクトで展示する作品を、
今、作っています。

出かがったら、画像でアップしようと思います。




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俗悪主義と《超1流》ということ

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最後まで候補で、没になった表紙です。

koukyo_cover_Y-1ブログ.jpg

最後まで候補で、没になった表紙です。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
      
『空想 皇居美術館』は、《超1流》という事の価値や評価を
前に押し出したものです。

こういう私のセンスは、《超1流》なのかというと、
実は正反対の凡庸俗悪趣味の系譜の裏返しなのです。

つまり私自身は俗悪主義は体験しています。
凡庸主義もくぐっています。

私自身は、俗悪主義を主張する先生や先輩たちの中で、
育って来ていて、そういうものに対する疑問の中で、
《超1流》の面白さを押し出そうとしているのです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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谷川晃一氏と故・宮迫千鶴氏


谷川晃一というアーティストがいて、
村上隆の先駆者とも言うべき仕事を1970年代後半から1980年代に
しています。

その谷川晃一の代表に『視線はいつもB級センス―脱意味の美術 1979-1981 (1981年) (踏分道としての戦後)』(現代企画室)という本があります。

「B級センス」というものを前面に主張した本です。

B級グルメというのがありますが、
美術でB級センスを押し出していく重要な本です。
現在の状況を先取りした先駆的な人物です。

谷川晃一氏とは個人的にも、お付き合いしています。
展覧会も見て来ているし、伊豆高原のアトリエにも伺っています。
奥様だった故・宮迫千鶴さんともおつきあいしていて、
たぶん最後であった本郷の古本屋での個展もオープニングに
伺っています。
お二人で、私の家に来て下さっていて、食事もなさっています。

結果として面白かったのかと言えば、
この「B級センス」の探究は面白く無かった。
造形的にも、芸術思想的には、浅いのです。
すぐに飽きてしまう。
退屈なのです。
だから私は、《超1流》へと展開してきたのです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

さて、こういう「B級センス」路線は、
谷川晃一が初めてではありません。
その前には現代美術評論家の石子順三がいます。
俗悪の思想 日本的庶民の美意識 』(太平出版社, 1971
キッチュの聖と俗 続・日本的庶民の美意識 』(太平出版社, 1974)
などがあります。

故・石子順造氏ともおつきあいがありました。
氏がキッチュ論を書く出す頃におつきあいを頻繁にしていました。
私の1972年の自宅での個展で
あったフロアーイベントも見に来て下さっています。
石子氏は、1977年49歳の若さで亡くなられています。

さて石子氏の前にあったの俗悪路線というのが、
惟雄の『奇想の系譜』でありました。
これは美術手帖での連載段階で読んでいました。

では、こうした俗悪路線の嚆矢は、惟雄が最初かと言えば、
私見を申し上げればそうではなくて、

グスタフ・ルネ・ホッケ

の『迷宮としての世界』(美術出版社1966年)
があったのです。
私はこれを買って読んだ最初の世代でありました。
内容的にはマニエリズムの復権の本ですが、
そのそこには抽象美術やコンセプチャルな美術に流れ込むモダンアート
への


ノベルティ作品をつくっています。
『空想 皇居美術館』のパーティでくばる100部限定の
先行本につけるものです。
あ楽しんで制作しています。



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ノベルティ作品 [作品と展示]





ノベルティ作品をつくっています。
『空想 皇居美術館』のパーティでくばる100部限定の
先行本につけるものです。
あ楽しんで制作しています。


源氏物語絵巻/ノベルティ.jpg

彦坂尚嘉 源氏物語空想ドローイング

彦坂尚嘉責任による芸術分析
《想像界》の眼で《第41次元〜超次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《超次元〜第41次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第41次元〜超次元》の《真性の芸術》

《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》の4界をもつ重層的な表現
プラズマ/気体/液体/固体/絶対零度の5様態をもつ多層的な表現
《シリアス・アート》《気晴らしアート》の同時表示。
《ハイアート》と《ローアート》の同時表示
シニフィアン(記号表現)とシニフィエ(記号内容)の同時表示
理性脳と原始脳の同時表示
《透視画面》『オプティカル・イリュージョン』【A級美術】

《原芸術》、《芸術》、《反芸術》、《非芸術》、《無芸術》
《世間体のアート》《社会》《原社会》《帝国》《原帝国》の全てがある。

《愛玩》鑑賞構造作品

ノベルティ作品というのは、だからこそ手を抜けないと言うか、
自分の実力を示す全力投球になっています。

シートサイズ;210×148
イメージサイズ:200×139
顔料インクジェット ボールペン 鉛筆

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

餓鬼草紙/ノベルティ.jpg


彦坂尚嘉 餓鬼草紙空想ドローイング

彦坂尚嘉責任による芸術分析
《想像界》の眼で《第41次元〜超次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《超次元〜第41次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第41次元〜超次元》の《真性の芸術》

《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》の4界をもつ重層的な表現
プラズマ/気体/液体/固体/絶対零度の5様態をもつ多層的な表現
《シリアス・アート》《気晴らしアート》の同時表示。
《ハイアート》と《ローアート》の同時表示
シニフィアン(記号表現)とシニフィエ(記号内容)の同時表示
理性脳と原始脳の同時表示
《透視画面》『オプティカル・イリュージョン』【A級美術】

《原芸術》、《芸術》、《反芸術》、《非芸術》、《無芸術》
《世間体のアート》《社会》《原社会》《帝国》《原帝国》の全てがある。

《愛玩》鑑賞構造作品

シートサイズ;210×148
イメージサイズ:200×139
顔料インクジェット 顔料マーカー 鉛筆


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

着物/ノベルティ.jpg

彦坂尚嘉 着物空想ドローイング

彦坂尚嘉責任による芸術分析
《想像界》の眼で《第41次元〜超次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《超次元〜第41次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第41次元〜超次元》の《真性の芸術》

《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》の4界をもつ重層的な表現
プラズマ/気体/液体/固体/絶対零度の5様態をもつ多層的な表現
《シリアス・アート》《気晴らしアート》の同時表示。
《ハイアート》と《ローアート》の同時表示
シニフィアン(記号表現)とシニフィエ(記号内容)の同時表示
理性脳と原始脳の同時表示
《透視画面》『オプティカル・イリュージョン』【A級美術】

《原芸術》、《芸術》、《反芸術》、《非芸術》、《無芸術》
《世間体のアート》《社会》《原社会》《帝国》《原帝国》の全てがある。

《愛玩》鑑賞構造作品

シートサイズ;210×148
イメージサイズ:200×139
顔料インクジェット 顔料マーカー 鉛筆


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

雪舟/ノベルティ.jpg

彦坂尚嘉 雪舟空想ドローイング

彦坂尚嘉責任による芸術分析
《想像界》の眼で《第41次元〜超次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《超次元〜第41次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第41次元〜超次元》の《真性の芸術》

《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》の4界をもつ重層的な表現
プラズマ/気体/液体/固体/絶対零度の5様態をもつ多層的な表現
《シリアス・アート》《気晴らしアート》の同時表示。
《ハイアート》と《ローアート》の同時表示
シニフィアン(記号表現)とシニフィエ(記号内容)の同時表示
理性脳と原始脳の同時表示
《透視画面》『オプティカル・イリュージョン』【A級美術】

《原芸術》、《芸術》、《反芸術》、《非芸術》、《無芸術》
《世間体のアート》《社会》《原社会》《帝国》《原帝国》の全てがある。

《愛玩》鑑賞構造作品

シートサイズ;210×148
イメージサイズ:200×139
顔料インクジェット ボールペン 鉛筆


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ディック・ブルーナ(加筆1) [アート論]

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ディック・ブルーナの仕事には、昔から好感を持って来ました。
子供に、何冊か買っていて、子供と一緒にしげしげと見てきています。

しかし、彦坂尚嘉の『アートの格付け』で言えば、
《第6次元 自然領域》なのです。
私は《第6次元》が嫌いです。
にもかかわらず、何が肯定的な魅力を生み出しているのです。

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彦坂尚嘉責任による芸術分析
 
 
《想像界》の眼で《第6次元 自然領域》のデザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼で《第6次元 自然領域》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第6次元 自然領域》のデザイン的エンターテイメント

《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》の4界をもつ重層的な表現
 
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な表現
                       
《シリアス・アート》《気晴らしアート》の同時表示。
《ハイアート》と《ローアート》の同時表示。
シニフィアン(記号表現)とシニフィエ(記号内容)の同時表示
理性脳と原始脳の同時表示
原始平面》『ペンキ絵』【B級美術】

《原芸術》、《芸術》、《反芸術》は無い。
《非芸術》、《無芸術》《世間体のアート》がある。

 


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デザインであり、イラストレーションであるのですが、
《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》の4界をもつ重層的な表現
であるので、ひと味違うのです。

普通のデザインは、《想像界》だけなので、
ディック・ブルーナの作品は、普通のデザインやイラストではないのです。
Nijntje post.jpg
ディック・ブルーナの優秀性は、ご本人の顔からも分かる事です。

Dick Bruna 80 jaar 006.jpg

dick-bruna.jpg

dick_bruna-1.jpg

dickbruna-883.JPG.jpg
彦坂尚嘉責任による顔の分析
《想像界》の眼で《第6次元》の《真性の人格》
《象徴界》の眼で《第6次元》の《真性の人格》
《現実界》の眼で《第6次元》の《真性の人格》

《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》の4界をもつ重層的な人格
液体人間=近代の
《気晴らし人間》《シリアス人間》の2重性がある。
《ローアート的人間》と《ハイアート的人間》の2重性がある。

シニフィアン(記号表現)人間。
真実の人

普通の凡庸な人の顔は、
《第6次元 自然領域》で、《想像界》だけがあるという
単一の構造しかありません。

ディック・ブルーナの場合には、
《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》の4界をもつ
重層的な人格なのです。

彦坂尚嘉が観察して来た限りでは、
《第6次元 自然領域》の人で、《想像界》だけの人格の人は、
実は人格が無いという、《言語判定法》での結果が出ます。

顔写真に「人格」という言葉を投げかけても、人格が無いという
反応が返ってくるのです。

「人格が無い」というのは、人間が平等であると言う人権思想からは、
許しがたいものに思われるかもしれませんが、
事実として人間を観察していけば、
人間は平等ではなくて、極めて多様なのです。
その中には、人格がないと《言語判定法》では測定される人びとが
存在しています。

普通の場合に子供は、《第6次元 自然領域》で、
《想像界》だけの精神構造で、
人格がありません。
子供は、人間というよりも、動物なのです。

子供を無垢ですばらしい、と評価する人がたくさんいますが、
実際には子供は動物であって、
人格として素晴らしいのではありません。

つまり《第6次元 自然領域》で、
《想像界》だけの人格の人は、
人間というよりは、子供の精神構造の延長で大人になった存在で、
人格は、無いと言うべき無人格の存在であるように、
彦坂尚嘉の《言語判定法》では見えます。

ですから、私は《第6次元 自然領域》の人には、
人格は無いと思って来たのです

ところが、
ディック・ブルーナの場合には、そうではないのです。
《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》の4界をもつ
重層的な人格なのです。

「人格がある」ということは、
ディック・ブルーナのように、重層的な人格の場合に言える事なのです。

つまり人格と言うのは、こうした重層性の構造のことです。

では、《第6次元 自然領域》でありながら、
こうした重層的な人格構造を持っている実例は見つかるのでしょうか?

そこで思い出したのがアメリカ先住民の酋長の顔です。

SittingBull.jpg

彦坂尚嘉責任による顔の分析
《想像界》の眼で《第6次元》の《真性の人格》
《象徴界》の眼で《第6次元》の《真性の人格》
《現実界》の眼で《第6次元》の《真性の人格》

《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》の4界をもつ重層的な人格
固体人間=前近代の人
《シリアス人間》
《ハイアート的人間》

非識字の人。
真実の人

つまり《第6次元 自然領域》の無文字文化の人びとの中にも、
重層的な人格構造を持つ人間は存在しているのであって、
このような酋長の顔は立派なものであって、
これは人間であり、動物ではないのです。

つまり《第6次元 自然領域》であるからといって、
動物でしかないという事はないのであって、
無文字社会の段階でも、レヴィ・ストロースが言うように、
人格の構造化は起きているのです。
つまり動物からの離脱という段階は《第6次元 自然領域》でも
あると言う事です。 

ついでにレヴィ・ストロースの顔を見ておきます。
ClaudeLeviStrauss.jpg

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levi-strauss.jpg
 
さすがにレヴィ・ストロースは《超一流》です。


確かに《第6次元》の野生領域の中にも、
構造はあったのです。

そういうものとして、
ディック・ブルーナの作品は、
重層的なすぐれた《第6次元 自然領域》の
デザイン的エンターテイメント作品なのです。

こうした重層性は、鑑賞構造にも現れています。
ディック・ブルーナの作品は、
《愛玩》という鑑賞構造で作られています。

illustration.png

omslag bruna.jpg

 

 

 


ところが《対話》という、鑑賞構造で制作されているものも
あります。


670138.jpg

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その根底には、モンドリアンを鑑賞するような眼が存在している様です。

miffy.jpg

あるいは、中世のステンドグラスの薔薇窓へとつらなるような、
ものも、感じられます。

Bristol.cathedral.rose.window.arp.jpg

ディック・ブルーナというすぐれた《第6次元 自然領域》の
デザイナーの仕事を見ていると、
私自身の中にあった《第6次元 自然領域》を嫌う気持ちは、
うすらいで行きます。

問題の所在は、《第6次元》とか《第1次元》とかいう次元の差に
あると言うよりは、むしろ重層的な構造の有無なのではないだろうかと、
考えるようになったのです。

つまり「重層性こそが人格である」、あるいは「重層性こそが芸術」
であると言う定義が、出来るように思えて来たのです。

こういう定義の有効性は、
たとえば東洋の芸術の場合、書が重要で、書において芸術が
成立したと言われますが、それは王羲之の書の成立を、
意味しています。

つまりいろいろな原因から生まれて来た文字を、
ひとつの書体で通して書くだけでなくて、
それを複数の書体でも書き通すと言う、システムアート的なことを
実現したのが王羲之です。
こうした多重性を持つ技を、芸術といって、
単層的なものを職人仕事と分けるのです。

こうした多重性を重視するのは、東洋だけではなくて、
欧米の芸術観の根底にもあります。
つまりレオナルド・ダ・ヴィンチのような万能人をアーティストと
言うのであって、アルチザンという職人と、峻別する視点です。

このアートにおける重層性の構造は、
実は人格の重層性と重なっているのです。
つまり人格が、《想像界》《象徴界》《現実界》の3界、
さらには《サントーム》を入れた4界までの
重層的である人格者が、すぐれた重層的な作品を作りえるのです。

ディック・ブルーナのすぐれた《第6次元》のデザインが示している
のは、こうした重層的な表現の構造を持った、
デザイン的エンターテイメントの魅力なのではないでしょうか。

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