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中原浩大の『アートの格付け』 [アート論]

アートスタディーズで1980年代を取り上げるので、
簡単にですが、中原浩大の作品を『アートの格付け』しておきます。

中原浩大については坂上しのぶさんの研究で、
かなりいろいろな秘密が分かって来ていて、
引き込み線のカタログを面白く読ませてもらっていますが、
ここでは論じる事は、時間の関係からもできません。

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《想像界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント

《現実界》の作品、気体美術。

《気晴らしアート》《ローアート》
シニフィエ(記号内容)の美術。
《原始立体》【B級美術】

《無芸術》

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

このレゴの作品は、大きな衝撃を与えた中原の代表作のひとつですが、
芸術分析的には《6流》のデザイン的エンターテイメントに過ぎません。
《気晴らしアート》であって、《ローアート》であることで、
多くの人に喜ばれたのですが、低いものです。

しかし《現実界》の作品で、しかも気体美術であったこと、
さらにシニフィエの美術であるということが、
新しい現代アートを感じさせたのでした。

しかし、それ以上の内実を欠いていた故に、
アーティストとしては、腰砕けになっていきました。

この時代の《無芸術》の魅力と、弱さを象徴する作家でありました。



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《想像界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント

《現実界》の作品、気体美術。

《気晴らしアート》《ローアート》
シニフィエ(記号内容)の美術。
【B級美術】

《無芸術》

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《想像界》の眼で《第6次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント

《想像界》の作品、液体美術。

《気晴らしアート》《ローアート》
シニフィエ(記号内容)の美術。
《原始平面》【B級美術】

《反芸術》

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

彦坂尚嘉の《言語判定法》で見ると、中原の平面作品は、立体作品とは、
ずいぶんと違うのです。
まず立体が《現実界》の作品であったのに対して《想像界》の作品に、
なっています。
立体が気体美術であったに対して、平面は液体美術になっている。
そして立体が《無芸術》であったのに、平面は《反芸術》になっている。

自分で分析しておいて言うのも何ですが、
この違いには驚かされて、「ほんとうだろうか?」と、
何回かやり直してみましたが、
これ以上に確認しようとすると、本物を見て芸術分析をする必要があります。

タグ:中原浩大
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