SSブログ

展示風景とギャラリー改造計画 [気体分子ギャラリー]

だんだん気分がギャラリーのオヤジというものになって来ています。

昨晩、知り合いの業者の人が、作品を定価で3点買ってくれたので、
マキイマサルファインアーツで売れた4点と、競っている1点と
会わせてて8点売れた事になります。

私自身の基本的な立場は、あくまでも近代/現代の市場社会との連携を
取って行くという事であって、従来のギャラリーや美術評論家、
そして美術館や学芸員の方々、さらにアートディラーや業者の人との
連携を大切にしてきています。ですから方々との連携を歓迎します。

藍子展示風景ブログ用01.jpg

上の画像は展示風景です。
もう少し改造してきれいにしようという提案が、建築家の高橋堅さんから
されています。

先日のオープニングでは、高橋堅さん、若い作家の山口俊郎、中川晋介
と私の四人は、徹夜で飲んで議論をしていました。
その話の中に、このギャラリー空間の改造の話もあったのです。

高橋堅さんの提案は、白いペンキを上まで塗る事、そして床近くの幅木
も白く塗る事。
さらに床を黒く塗る事です。

藍子展示風景ブログ用05.jpg

上まで白く塗って、床を黒くするというのは、さすが高橋堅さんらしい
すばらしい提案です。
床を黒くするのは、展覧会会期中に出来るので、ぜひ、急いで実現
したいと思います。

床は、今回栃原比比奈さんと山本藍子さんが水拭きを3回やって
くれました。ここを油性の黒いペンキで塗ろうと思います。

藍子展示風景ブログ用03.jpg

今回の展示は、右に学生時代の古い日本画、左に最新作のプラズマ
状の絵画を交互に並べたものです。

藍子展示風景ブログ用02.jpg

右が、学生時代の西瓜の絵で、左が焼豚の絵です。
大阪の鶴橋から買って来て、描いたものです。
山本藍子さんは、絵を実物の豚を見ながら描いているというのです。
冷凍してあって、描いては、また冷凍することを繰り返すので、
最終的に豚は、食べないで、
ビニール袋に入れて捨てるのだそうです。

藍子展示風景ブログ用04.jpg

ギャラリーの改造は、この壁面をもう少し高くすることです。
高くすれば、写真の上の汚さが隠れるようになります。
この壁に使っているベニヤや角材は、以前にGEISAIに出品した時に、
8ブース立ち上げたのですが、その時の材料の流用です。

展示している作品は、右が学生時代の、パンツの見える自画像(日本画)
左が、今回の新作のアクリル画です。

藍子展示風景ブログ用06.jpg

このギャラリー空間は、天井高5メートル20センチありますので、
藤沢まで来て下されば、画像で見て下さっているのとは、別の、
感動をもって鑑賞してもらえるものです。

しかし私は、ブログやホームページで見てもらうだけで良いとおもって、
います。
何とか英語頁と中国の頁を立ち上げて、海外発信もして行きたい。
つまり情報を発信するだけで、美術展として成立すると考えます。

しかし情報を発信するためには、現実の場所もいるのです。

今回は、中川晋介さんがホームページ制作に果敢に取り組んでいた
だいて感謝しています。

現場の会場制作には栃原比比奈さんと田嶋奈保子さんがご苦労して
くれた、
山口俊郎さんも、自分の作品を制作しながら手伝ってくれました。

日本の経済が急降下でこの12年悪化して来ています。
若い美術家が、従来のような形では制作発表が出来なくなっている
中で、作家の運営するギャラリーによる、
産地直売型の作品販売の可能性を切り開きたいと思います。

ささやかな規模ですが『1円オークション』も今週中に
スタートさせますが、重要なことは、今日の市場の変化と
制作の現場を連携して、何よりもアーティストの制作の現場を
再編する事なのです。

若い作家、あるいは作家希望者で、気体分子ギャラリーへの参加者を
求めます。条件は、真面目に今日の芸術を追求、探究しようと
するアーティストであるという事だけです。

1975/1991年に《近代》が終わった行こうの状況の中で、
芸術はいかに格闘し、情報革命の耐えて、新しい芸術を切り開き
得るのか?

具体的場と、具体的な情報発信は、そう簡単ではありません。
一人では出来ない労働量と、ノウハウの知識集積と、その学習が
必要です。

情報化社会のアートというのは、しかも同時にフリーアート
であると言う事です。ドクメンタやベニスビエンナーレなどの
国際展は、絵画ではなくてフリーアート(インスタレーションや、
画像インスタレーション、メディアアート)です。
美術市場の変化への適応と、フリーアート状況への適応という
この二重性に耐えて行く若いアーティストの参加を求めます。

学習への意欲さえあれば、無能の人でも良いのです。
自らが無能である事を知っている人を求めます。
《無知の知》こそが重要です。


nice!(2) 
共通テーマ:アート

nice! 2

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。