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日本貴族の精神/ホテル・オオタニに泊る [日記]

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昨年の末、12月の31日、ホテル・オオクラに泊って元日を迎えました。

ホテルオークラというのは、帝国ホテル東京ホテルニューオータニとともに
日本の老舗ホテル「御三家」の一つです。

私の泊ったホテル・オオクラというのは、ホテルオークラ東京ではなくて、
オークラアクトシティホテル浜松 です。
1994年開業されたもので、浜松駅前にあるアクトシティ浜松とい複合ビルの中にあります。

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アクトシティの建築の芸術分析
《第6次元》のデザイン的エンターテイメント

《原建築》《建築》《反建築》はない。
《無建築》《非建築》《世間体建築》はある。



弟が重度の脳性麻痺で、浜松の天竜の施設=社会福祉法人天竜厚生会浜名寮にいるので

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妹と私が、弟とこのホテルで年を越すというのが、ここ数年の年中行事なのです。



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ホテルオータニは、日本の旧・貴族の精神が生きているホテルなのです。
大倉喜七郎によってホテルオータニには設立されたのですが、
それが昭和33年1958年なのです。



日本の敗戦によって公職追放により帝国ホテルを離れた大倉喜七郎は、
憲法の制定により華族としての待遇も奪われたのです。

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大倉喜七郎の顔の芸術分析

想像界の眼で《第8次元》の《真性の人格》
象徴界の眼で《超1次元〜第6次元》の《真性の人格》
現実界の眼で《第一次元》のデザイン的な人格

大倉喜七郎は、国内屈指の工芸家たちへ日本の美を以って諸外国の貴賓を迎える
ホテルの理念を熱心に説き、その協力を得てホテルオークラを開業させたというのです。

その精神は、このオークラアクトシティホテル浜松にも生きていて、
質素なホテルではありますが、超一流なのです。

《6流》のホテルというのは、日本にはたくさんあって、
下品さが嫌になりますが、私の方も貧乏絵描きなので、仕方がありません。
そういう経験ばかりしていると、
質素で上品な《超一流》のホテルオークラは、その何でもなさに感動するのです。

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ホテルオークラの宿泊部屋の芸術分析

《超1流〜第6次元》のデザイン的エンターテイメント

《原建築》《建築》《反建築》は無い。
《無建築》《非建築》《世間体建築》はある。

元旦の朝のおせち料理は、このホテルに入っている山里というレストランで食べました。

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超一流の日本料理で、たいしたものだと思いました。
上品で、さすがです。
よく、浜松でやっていられると思いますが、
想像以上に、こうした上品な味覚を支える人々がいるのでしょう。

上流階級の貴族の精神の上品さを、改めて教えられた思いがあります。

ホテルにこだわる人というのがいます。
多摩美術大学の恩師であった故・遠野芳明先生は、
高級ホテルが好きな人でした。
サンパウロビエンアーレに選んでいただいた時に、サンパウロでのホテルは、
超高級のすごい部屋で、度肝を抜かれた経験があります。

もう一人、ホテルにこだわっていた人は、
最近知り合ったコレクターの方で、一代で富を築き上げた立志伝中の人物ですが、
貧しい時代に、最高級ホテルに行って、ロビーに座っていたというのです。

高級ホテルには、確かに総合的な文化の格というものがあるのです。

脳性麻痺で50歳代の弟の車いす姿でも嫌な顔をしないのは、ホテルオークラなのです。
近くの別のホテルを使った事もありますが、格が低いホテルは、差別するのです。

敗戦後の日本において、旧華族など、相手にしないという空気も分かりますが、
文化というのは《1流》が基本であり、
そして《超1流》こそが、世界の基準なのです。

日本が《6流国》に落ちていく現在こそ、
《1流》《超1流》を思い出す必要があるのです。
そして《41流》というのは、《超一流》の倒錯領域なのです。

《41流 地獄領域》から、再度の再起を果たす以外に、日本の未来は無いのです。
もう一度、日本は覚醒する必要があるのです。
敗戦ボケは、このへんで終わりにしなければなりません。

でなければ、日本は永遠に《6流》の等身大という最低世界に留まるのです。
《6流》では、オリンピックで金メダルは取れないのです。

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yamato

今年も、子供は見捨てられたままですか!
 不登校、退学者20万人、精神疾患休職教員5400人。こんな学校に通えば、ひきこもり、ニート、失業者となり、四万人の自殺者が出るのは当然です。
日本国民は、なぜこんなデタラメ教育を許しておくのですか。子供の不幸を見て見ぬふりする堕落した日本人こそ、自民党・官僚政治の愚民化政策が作り出した愚民です。
教育現場から、愚民化教育のおぞましい実態を詳細に暴露したのが「『おバカ教育』の構造」(阿吽正望 日新報道)です。時代錯誤の文科省官僚は、この知識時代に愚民化教育を行い、若者を貧窮させ、犯罪に走らせ、国家衰退を作り続けています。
これは、薬害エイズや薬害肝炎を起こした厚労省官僚を越える大罪です。悪徳官僚への恨みと呪いの声が、親や教師から聞こえてきます。うらめしや、うらめしやと。
今年こそ親たちは目を覚まし、子供を救うために立ち上がるのでしょうか。それとも、薬害肝炎やエイズ、原爆症患者、沖縄と同じに、日本人は子供を見捨てるのでしょうか。

by yamato (2010-01-03 23:26) 

ヒコ

yamato様
コメントありがとうございます。
同感です。
ひどいものだと思います。
私は私なりの闘いをするつもりです。
『空想 皇居美術館』(朝日新聞出版)を3月に出す予定ですが、ほんの少しは警鐘を鳴らす機能をはたはずです。

by ヒコ (2010-01-12 02:26) 

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