SSブログ

日本経済の沈没(加筆2) [状況と歴史]

20090724org00m020014000p_size5.jpg

週刊エコノミストが、日本経済沈没という特集を組んでいます。
日本経済の悪化は、2010年代の大きな潮流になる見通しです。

越後妻有トリエンナーレは2000年が第1回ででが、
歴史的に振り返ると、
この時期はITバブルの時期で、この後バブルがはじけて、
そして2002年から、そのテコ入れでサブプライムローンなどの
アメリカ経済の根拠無き熱狂が始まります。
それが2007年までですので、
2000年代の10年間というのは、基本的に「根拠なき熱狂の時代」
あって、これを背景に越後妻有トリエンナーレも、
そして若手の現代アートの台頭があったのです。

つまり熱狂は2つあったのです。
その前のインターネット・バブルと、根拠なき熱狂の時代」は、
実はバトンタッチをして、つながっていたのです。

1990年代後半、米国市場を中心に起ったインターネット関連企業の実需投資や株式投資の異常な高潮が、インターネット・バブルです。

山本現代ギャラリーが1994年の開廊です。
小山登美夫ギャラリーの設立が1996年ですので、こうした
若手のギャラリーの台頭は、このインターネット・バブルと、根拠なき熱狂の時代」を背景にして成立していたのです。

ですから、もしも2010年代が、日本沈没時代であるとすると、
美術状況も大きく変わる可能性が予想できます。
そもそもアートで疲弊した地域の活性化などという事自体が、出来ない時代が来るのではないのか?

【加筆1】
今回の選挙で民主党が勝ったとしても、
景気回復のための財政出動を続ける公約で、日本の財政赤字はさらに悪くなるという予想が書いてあった。まあ、暗い話で、どうしようもない未来と言える。この暗さの中で、何を私たちはなし得て行けるのであろうか。

【加筆2】
だからこそ、天皇に京都に帰っていただいて、日本の産業化社会という一つの物語が終わった事を、国民に明示する必要があるのです。

芸術的には、不景気の時代というのは、良い作品が多い時代です。ですから、かならずしも悲観的になる必要なないのです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

8月4日号

定価 600円
定価 600円

 ◇【特集】日本経済沈没

・日本経済の中長期的見通しはどう考えても暗い 

   鈴木 明彦

・GDP3位転落 日本のGDPは2010年に中国に抜かれる   

 細川 美穂子

・ISバランス 日本は十数年後、「赤字国」の道へ 

   熊野 英生

・潜在成長率 1%以下に低下、10年前から低かった可能性も    河野 龍太郎

・人口減少 生産年齢人口減少のマイナスをどうカバーするか    森田 京平

・外国人労働者 成長を考えればプラスだが副作用も大きい    森永 卓郎

・内需企業 キリン・サントリー統合にみる市場縮小の苦境    松崎 隆司

・個人消費 回復は長続きせず、消費不況は長期化する    永濱 利廣

・医療・介護 急速な高齢化で現役世代の家計を直撃    齊藤 哲史

・年金 制度の不備が将来不安と消費抑制を招く    白石 浩介

・資源確保 世界的な需給逼迫で高騰、争奪戦に    柴田 明夫

・雇用 二重構造を放置すると産業はますます空洞化    山田 久

 


nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。