栃原比比奈の完成品と7点目の入札
それと、せっかく入札いただいたのに、
作品が加筆のために、大幅に変わってしまって、
しかも入札価格が高くなった作品があります。
この作品は、昔の現代美術=モダンペインティングの構造を、
未完成状態ではしていました。
代表的な作品は、ポロックの最高傑作とグリンバーグが評価した
五尋の深み(1947)(ニューヨーク近代美術館)などの構造です。
《原芸術》はある。
《芸術》はある。
《反芸術》はある。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
《非芸術》は無い。
《無芸術》は無い。
《世間体のアート》は無い。
それがソヴィエトの崩壊1991年以後になると、
次のような作品構造が一般的になります。
代表的な作品としては奈良美智があります。
《原芸術》は無い。
《芸術》は無い。
《反芸術》は無い。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
《非芸術》は有る。
《無芸術》は有る。
《世間体のアート》は有る。
それに対して、栃原比比奈の作品は、
次のような形を取っています。
《原芸術》は無い。
《芸術》は無い。
《反芸術》は無い。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
《非芸術》は有る。
《無芸術》は有る。
《世間体のアート》は有る。
2010-01-31 14:07
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0