エンターテイメントについて [アート論]
彦坂さんの作家としての考えを要約してもらえないでしょうか。エンターテイメントは、(他で)間に合ってますから、真面目なBLOGを期待してます。
他人に分かるように書くという事自体が、ある種の詐術なのです。
私がここで試みているのは、あくまでも、日本人の普通の人々に分かる範囲で書くと言う努力をする事で成立しているので、それは知的なエンターテイメントの範囲だと考えているのです。
《真性の理論》というのは、カントを読めば分かりますが、極めて難解です。
TRAEKILI様
ご質問ありがとうございます。
他人に分かるように書くという事自体が、ある種の詐術なのです。
分かるという事自体が、問題なのです。
ですので、たとえばラカンの執筆やレクチャーは難解を極めていて、専門家でも「わからない」と言っています。
私が「このブログは、エンターテイメントである」というのは、あくまでもブログの読者に分かる範囲で書いているからです。
ニーチェは大好きですが、ニーチェのように書けば、あなたは読めないかもしれません。
フッサールも私は大好きですが、この水準で書けば、このブログの読者のほぼ全員が読めないでしょう。
真面目な言語というのは、基本として、難解を極め、分からないものです。
私がここで試みているのは、あくまでも、日本人の普通の人々に分かる範囲で書くと言う努力をする事で成立しているので、それは知的なエンターテイメントの範囲だと考えているのです。
《真性の理論》というのは、カントを読めば分かりますが、極めて難解です。
このような高度な水準を理解してくれる読者が、私にはいない事は、私は経験的にでしかありませんが、知ってるのです。
人間には、「知りたい」「分かりたい」という欲望があります。
この欲望の中で、このブログは書かれています。
だからエンターテイメントなのです。
それに対してニーチェやフッサール、カントなのでの《真性の理論》は、「知り得ない」「分かり得ない」という人生の深淵の上に築かれているのです。このことを、多くの読者は読みたく無いのです。
2009-11-11 05:14
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