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加藤和彦氏の自殺(加筆3構成変更1) [生きる方法]

加藤和彦氏の自殺の報に接し、

たいへんに悲しく思います。

私も号泣しました。

 

加藤和彦氏の音楽は、心に深く残るもので、

「帰って来たヨッパライ」最高でした。

あの時代の大ヒットで、この曲を聴きながら

渋谷の大横断歩道を渡っていた記憶は、

私の中に今も生きていて繰り返し思い出すものです。

1968年に開始されたオリコンで、

史上初のミリオンヒットとなりました。


テープの早回しが使われていますが、これはビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を連想させるもので、このアルバムの発売はアメリカで1967年6月1日で、半年遅れて1967年12月25日に東芝音楽工業からのレコード発売されたのが「帰って来たヨッパライ」です。こういう経緯から、「帰って来たヨッパライ」のテープの早回しのテクニックの使用にはビートルの影響があると推察されます。

しかしビートルズは第3次元〜6次元の音楽であって、「帰って来たヨッパライ」は第41次元〜超次元で、芸術的な『アートの格付け』は上なので、模倣ということではありません。芸術的格を上げた場合には模倣とは言わないのです。

コメント 2

makoto

「ヨッパライ」が「制作」されたのは、もっと前だと思います。そもそもは自主制作アルバムに収録されていたものですので。 
by makoto (2009-10-20 11:11)  

ヒコ

makoto様
ご指摘ありがとうございます。
そのとおりですが、自主制作アルバム『ハレンチ』ですが、この300枚の出版も,1967年ですね。この『ハレンチ』の制作が、ビートルズの発売よりも前か、後かと言う事ですが、私は後だと思います。
解散の最後のコンサートが10月だからです。この10月に向けて制作されたのだろうと、考えるからです。 
by ヒコ (2009-10-20 14:03)  

 


 「イムジン河も学生時代に聞いて、

多摩美の映画研究会の部室で感動した事を覚えています。

 

『悲しくてやりきれない』も、すばらしい名曲で、

加藤和彦氏の才能の凄さを感じさせます。

私自身も、学生時代は酒を飲むと、黙って涙をポロポロと流していた人なので,

この曲は身にしみて聞いていました。

 

サディスティックミカバンドも、その早さも含めて、

すばらしい音楽でした。

 

さらに『うたかたのオペラ』も、私には記憶の残るアルバムで、

忘れられないものです。

 

・ ・・・・・・・・・・・・・・・・

自殺というのは、私も考えた事はあります。

一番あぶなかったのは、高校3年生の春で、

再び結核が再発して、医大進学を考えていた時期で、

ショックを受けて、それまで信じていた内村鑑三的なキリスト教への信頼を失います。この後、中村元の初期仏典へと転向していくのですが、この時期に自殺を考えています。自殺未遂というほどではなくて、高校の屋上から下を見つめていたほどです。

この時に書いた詩を、最初の著作である『反覆/新興芸術の位相』に収録してあります。

 

 

敗北の時代宣言

 

 絶対に負けてやらぬ。

 自殺はセン。

 戦いは止めぬ。

 復讐してやる。

 絶対に負けてやらぬ。

 絶対に負けてやらぬ。

 自殺はセン、戦いは止めぬ。

 復讐してやる。

 絶対に負けてやらぬ。

 

こんなひどい詩を書く人間が彦坂尚嘉
という人物なのですが、この詩は1966年発行の版画同人詩『外』の第3号に収録されています。ちょうど私が20歳の時です。20歳の誕生日というのは、絶望していて暗かったですね。

 

この詩の格付けです。

想像界の眼で、第41次元。
象徴界の眼で、第8次元。
現実界の眼で、第21次元。
 
現実界の詩。
気体の詩。
 
シリアス・アートの詩。
ローアートの詩。
 
キッチュな詩。

透視詩。
『真実の人』の詩。
 

 

詩のレベルとしては、今読んでもひどいとは思いますが、今日に至までの彦坂尚嘉の基本的なエンジンだと言えます。つまり自殺はしないという意思の問題ですが、同時に常に死に向かって運動しているという感覚です。こうした事が、他人に嫌われるのは、良くわかります。しかし神と格闘するというレスリングにかけて行く以外に生きる方法が無いのですから、多くの人に嫌われることは、しかたがない事であると思っています。

神に対する徹底抗戦の戦いというのは、私性(わたくしせい)というものの戦いなのです。自然性や、公的性、社会性では無くて、自殺を拒絶した私性(わたくしせい)の屹立としての生き方であるのです。

そういう私の立場から見ると、加藤和彦氏の自死というのは、衝撃であると同時に、自分の問題と重なります。私自身は自殺の衝動を強く抑圧はしていますが、しかし自殺欲のようなものが強くあるからです。

私の多摩美術大学の先生であった美術評論家の坂崎乙郎先生も、1985年に自殺をなさっておられますが、自殺ではないということを書いている方がいるので、何とも言えないものを感じます。ただ、この前に画家の鴨居 玲が、57歳で自殺をしていて、これとの関連は言われています。


この鴨居玲という画家は、実は《第41次元》の絵画を残していて、

このことと加藤和彦氏の音楽に、実は《第41次元》のものが

多かったという事は、無関係では無いように思えます。


kamoi.jpg

 

1f3ae629.JPG.jpeg



 鴨居玲の絵画

《想像界》の眼で《第41次元 崇高領域》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《第6次元 自然領域》のデザイン的絵画
《現実界》の眼で《第2次元 技術領域》のデザイン的絵画

《想像界》の表現
固体の表現

《シリアス・アート》
《ローアート》
シニフィアン(記号表現)の美術
《原始平面》『ペンキ絵』【B級美術】


 

・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なぜ、加藤和彦氏は、自殺したのか?

それは加藤和彦氏の才能の構造そのものに、あったと

私は思います。

それは鴨居玲の自殺が、その才能と深く関わっていた事と

似ていると思うからです。


 ・

 帰って来た酔っぱらい

《想像界》の耳で《第41次元》の《真性の芸術》
                 《超次元〜40次元》が無い。
《象徴界》の耳で《第41次元》のデザイン的エンターテイメント
                 《超次元〜40次元》が無い。
《現実界》の耳で《第41次元》の《真性の芸術》
                 《超次元〜40次元》が無い。

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な表現
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な表現

《気晴らしアート》《ローアート》

シニフィアン(記号表現)の音楽、シニフィエ(記号内容)がない。
【B級音楽】

 

 

悲しくてやりきれない

《想像界》の耳で《第41次元》の《真性の芸術》
                 《超次元〜40次元》が無い。
《象徴界》の耳で《第41次元》のデザイン的エンターテイメント
                 《超次元〜40次元》が無い。
《現実界》の耳で《第41次元》の《真性の芸術》
                 《超次元〜40次元》が無い。

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な表現
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な表現

《気晴らしアート》《ローアート》

シニフィアン(記号表現)の音楽、シニフィエ(記号内容)がない。
【B級音楽】

 

 

サディスティックミカバンド

《想像界》の耳で《第41次元》の《真性の芸術》
                 《超次元〜40次元》が無い。
《象徴界》の耳で《第41次元》のデザイン的エンターテイメント
                 《超次元〜40次元》が無い。
《現実界》の耳で《第41次元》の《真性の芸術》
                 《超次元〜40次元》が無い。

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な表現
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な表現

《気晴らしアート》《ローアート》

シニフィアン(記号表現)の音楽、シニフィエ(記号内容)がない。
【B級音楽】

 

 【続きは下記をクリックして下さい】

 

top_main.jpg

page1_photo.jpg 

加藤和彦氏の顔。

《想像界》の眼で《第41次元》の《真性の人格》
                 《超次元〜40次元》が無い。
《象徴界》の眼で《第41次元》のデザイン的人格
                 《超次元〜40次元》が無い。
《現実界》の眼で《第41次元》の《真性の人格》
                 《超次元〜40次元》が無い。

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な人格
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な人格

《気晴らしアート》的人格。
《ローアート》的人格。

シニフィアンの人格、
「真実の人」ではない。

自殺の報に接して、まず私のやった事は、加藤和彦氏の顔に対する《言語判定法》による分析でした。
これも自殺という結果が出た所での分析ですから、跡づけに過ぎないのですが、《第41次元》性が強いのに驚きました。

その《第41次元》性が、《象徴界》においてはデザイン的人格になっているので、自分の本当の苦しみや絶望が、デザイん的な表情によって隠されているのです。加藤氏の表情が、いつも同じ顔になっているのは、そのためです。

《象徴界》が《真性の人格》性を持たないで、社会化してデザイン人格になっていた事が、善くも悪くも、氏の人生の苦しみを、もう一段か高い人格的な成長までには展開させなかったのだろうと推察します。音楽的にも、もう一段上の音楽に展開するべきであったと思います。

誠に残念でしたが、生きる事の苦しみを乗り越えるひとつの方法は、人格的な成長に果敢に挑んで行く事だと,私は思います。それが晩年の自殺を乗り越える唯一の方法だと思えるのですが、しかし私が自死に結果しないと言う保証も、どこにも無いのですが・・・・。

最後に、1970年、67歳で自殺した画家ロスコーの顔と作品を見ておきましょう。

markRothko.JPG.jpeg

晩年のロスコーの顔。

《想像界》の眼で《第41次元》のデザイン的人格
                 《超次元〜40次元》が無い。
《象徴界》の眼で《第41次元》の《真性の人格》
                 《超次元〜40次元》が無い。
《現実界》の眼で《第41次元》のデザイン的人格
                 《超次元〜40次元》が無い。

《想像界》の人格
液体人格

《シリアス・アート》的人格。
《ハイアート》的人格。

シニフィアンの人格、
「真実の人」

113.jpg

晩年のロスコーの作品。

《想像界》の眼で《第41次元》のデザイン的作品
                 《超次元〜40次元》が無い。
《象徴界》の眼で《第41次元》の《真性の芸術》
                 《超次元〜40次元》が無い。
《現実界》の眼で《第41次元》のデザイン的作品
                 《超次元〜40次元》が無い。

《想像界》の美術
液体美術

《シリアス・アート》
《ハイアート》

シニフィアンの美術、
《原始画面》『ペンキ絵』【B級美術】

ロスコーの最盛期の絵画は《第6次元 自然領域》ですが、
晩年になると《第41次元》へと転落し、そして自死へと至ります。
絵画を描く事が死にいたるということは、悲しい事です。

さて、このロスコーと加藤和彦氏の顔を並べて見ます。
60歳を過ぎてから自死に至った《第41次元》の顔の共通性を
見ていただければと思います。


加藤markRothko.JPG.jpg

 つつしんで加藤和彦氏のご冥福を祈ります。
合掌

 


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コメント 5

makoto

「ヨッパライ」が「制作」されたのは、もっと前だと思います。そもそもは自主制作アルバムに収録されていたものですので。
by makoto (2009-10-20 11:11) 

ヒコ

makoto様
ご指摘ありがとうございます。
そのとおりですが、自主制作アルバム『ハレンチ』ですが、この300枚の出版も,1967年ですね。この『ハレンチ』の制作が、ビートルズの発売よりも前か、後かと言う事ですが、私は後だと思います。
解散の最後のコンサートが10月だからです。この10月に向けて制作されたのだろうと、考えるからです。
by ヒコ (2009-10-20 14:03) 

丈

加藤和彦氏の自死には私も深く揺り動かされました。
彼の微笑みは1981年の歌詞にあるように仮面だったのですね。

(「バラ色の仮面をつけたマダムM」)

哀しみから  逃れるために
バラ色のマスクで 心を隠している
動かない人
見つめるもののは もう
この世には なにもない

仮面の下の 女の顔は
忘れられた人形のよう

失われた時を求めて
あなたが彷徨えば
幻の舞踏会
 
(アルバム「ベル・エキセントリック」所収)

安井かずみという得難いパートナーが亡くなる前ですが
既に死の衝動は強く現れている思います。
今日まで、よくがんばられたものだと思います。

合掌



by (2009-10-22 14:23) 

ヒコ

丈様
コメントありがとうございます。
ご指摘に様に、死への衝動を強く持たれていたのかもしれません。
それが《第41次元》の音になって現れていたのでしょうか。

しかし『うたかたのオペラ』は、《第11次元》という交通とか、流行の音楽になっていました。

子供を作られなかった事にも、何かの原因が連動しているのだろうと思います。
by ヒコ (2009-10-23 06:58) 

じゃむ

悲しくてやりきれない

とても素敵な歌詞とメロディで何度聞いても素敵な歌だと思います。
by じゃむ (2009-10-27 02:35) 

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