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選挙革命(加筆追加1) [状況と歴史]

「選挙革命」民主大勝、

       韓国で大々的報道

 【ソウル=森千春】

韓国の有力新聞各紙は、31日、民主党の衆院選大勝を、

一面トップニュースとして報道した。


 特に中央日報は、中面7ページを衆院選の結果分析などに費やす

異例の大展開を見せた。

 各紙の一面は、「選挙革命」(朝鮮日報)、

「民心大地震」(東亜日報)などの見出しが躍り、

選挙結果は日本の歴史的な転換点と受け止めている。

 社説では、民主党主導政権が日韓関係に及ぼす影響に言及し、

中央日報が「歴史問題を超え、

新しい日韓関係を開く先頭に立ってくれることを期待する」と

エールを送るなど、おおむね好意的にとらえている。

(2009年8月31日11時02分  読売新聞)
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長い間
自由民主党政権の終わりを夢見て待っていた私には、
今回の選挙は、確かに革命なのです。
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ポポさんから、次のようなコメントをいただいています。
彦坂様
初めまして。いつもblogを拝見させてもらっています。
以前から政治と芸術・美術の関係を漠然と考えていました。

そんな中、今回の評論の中に
>芸術は、決して政治や経済から自立はしていないのです。
の一文にすごく興味と衝撃を受けました。

自分の中では芸術は政治と自立し別の空間といいますか、
別次元で行われるべきものだと思っていました。

民主党政権が確実となりましたが、今一度この話題を深く掘り下げてもらえると嬉しく思います。


by ポポ (2009-08-30 22:21)  

芸術至上主義のイデオロギーにおいては、
芸術は政治や経済状況とは切り離されて独自に存在している事が、
自明に語られます。
しかしそれは単なる幻想=《想像界》であって、
実際の美術史=《現実界》/《象徴界》は、経済と政治の変化の中で、急速に変わって
行く事が観察されます。
日本が敗戦すれば美術は変わりますし、
1963年のキューバ危機では、アメリカの美術は大きく変わります。
1975年のアメリカのベトナム戦争敗戦で、芸術は激変しました。
したがって歴史的な変化と言われる今回の選挙革命で、
日本の1955年体制は完全に崩壊しますから、
日本の社会は激変し、美術史も劇的に変化します。
画廊の衰退や破綻が見られるようになるのは6年後の2015年が、
目安になるでしょう。
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さて、ボボさんからの宿題ですが、
民主党政権とは、どういうものなのか?

歴史を学んでいれば分かる事は、
「あらゆる革命は裏切る」ということです。
民主党は、人々の希望を裏切ります。
なぜなら希望というのは《想像界》であるからです。
それに対して政権と言う国家権力が作動するのは
《現実界》だからです。
《想像界》から《現実界》への転換には、
劇的なまでの亀裂があるのです。
つまり夢=想像と、現実=政治は違うのです。

かならず裏切られるという事を知っていないと、これから
の政治経済情勢を乗り切る事は出来ないのです。
そう言う意味で、今行われている議論には、
私はあまり意味を見いだしません。

本質的な重要な事は、古い権力が崩壊したという事です。
それは古い日本社会が崩壊したという事です。
古い社会とは何か?
それは明治維新以来の日本の産業化社会です。
これが完全に崩壊した。

日本の歴史的な転換点なのです。
この崩壊にこそ意味があるのであって、
民主党政権の意味について考えるのは、
次の激変の後に可能になるのです。
本質は情報化社会へ移行するという事です。
その選択をして行くという事です。

新しい国家権力が安定するまでには時間がかかるでしょう。
それと「あらゆる革命は裏切る」というテーゼからは、
だからこそ、いかに裏切るのか?
という積極的な面で、
この新しい民主党という権力の変節を見て行かないと、
状況を読み取る事は出来ません。

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コメント 4

らん

簡単に言ってしまえば、

「改革および革命」とは、「それまでの利権が他へ移動する事」

に他ならないのではないでしょうか。
あらゆる利権が民主党政権でどこへ移るのか、国民はきちんと把握すべきでしょうね。
by らん (2009-09-01 10:13) 

ヒコ

らん様
利権という言葉で言うのは、間違ってはいませんが、政治としては違うでしょうね。では何と言えば良いのか? これはむずかしいのですし、実際の動き、つまり地下で動いているものの本当の姿は、まだ見えてこないと思います。
by ヒコ (2009-09-01 17:41) 

ポポ

彦坂さま

ポポです。早速取り上げてもらい感謝しております。

社会的・政治的な事柄によって芸術も変化しているのですね。
今回のblogにある年号と事柄について、
芸術作品の変化を自分なりに調べて研究したいと思います。


>本質的な重要な事は、古い権力が崩壊したという事です。

>日本の歴史的な転換点なのです。


上記の言葉にはとても気になりました。
何かワクワクする感じと先行きの見えない状況が入り交じって
ドロドロした感じを受けました。
でもこの事は日本人なら誰でも持っている感情だと思います。

芸術・美術作品もこれからは光の当たらなかった価値観や作風が
出てくるのでしょうかね!? 非常に楽しみでもあります。


>画廊の衰退や破綻が見られるようになるのは6年後の2015年が、
目安になるでしょう。

とありますが、やはり歴史的に見て変化が現れるのが6年ぐらいかかるという事でしょうか!?
これからも注意深く観察していきたいと思います。

あとこれはまったくの希望ですが、民主党の閣僚や大臣が決定したら、いつもの顔の分析とか面白いかも知れませんね。

最後になりましたがblogで取り上げて頂き誠に有難うございました。
ポポより
by ポポ (2009-09-01 21:01) 

らん

お返事ありがとうございました。

>利権という言葉で言うのは、間違ってはいませんが、政治としては違うでしょうね。では何と言えば良いのか?

利権とは「利益を専有する権利」とのことですので、仰るとおり厳密に表現しているわけではないかもしれませんね。私はあえて挑発的に「利権」という言い方をよくしているのですが。

ここ日本においても、例えば外国人投資家及び財界・日本人資本家及び経営者・在日朝鮮人及び経営者・株主・官僚及び公務員・農林水産業従事者・労働者及び労働組合・自営業者・高齢者・障害者・日教組・同和・外国移民その他多くの人々がそれぞれ利権、もとい自らの権利のさらなる拡大を求めて争い、権利を主張しています。民主党の閣僚は、これらと上手く折り合っていく必要があるわけでそれは悩ましい作業となるでしょう。
政治に無関心というのは、自ら利権争いへの参加を放棄し、権利を捨てていることになると考えています。

かつてのマスコミ主導の小泉フィーバーに踊らされた頃とは違った形で多くの人々が政治に感心を持ち向き合う事が出来るようになったのは、哀しくもありますが喜ばしい事でもあるのでしょう。
by らん (2009-09-02 11:42) 

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