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フジ子・ヘミング(加筆2) [音楽から考える美術論]

彦坂尚嘉責任による芸術分析

《想像界》の眼で《第8次元 信仰領域》のデザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼で《第8次元 信仰領域》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第8次元 信仰領域》のデザイン的エンターテイメント

《想像界》だけの表現
プラズマ状態だけの表現

《気晴らしアート》
《ローアート》

シニフィエ(記号内容)の表現
原始脳の表現
《原始音楽》『ペンキ絵的音楽』【B級音楽】

《原芸術》《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》が無い。
《世間体のアート》だけがある。


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フジ子・ヘミングは、1932年生まれのピアニストです。

父親はロシア系スウェーデン人の画家・建築家の

ジョスタ・ジョルジ・ヘミング。

母親は、日本人ピアニストの大月投網子。

フジ子・ヘミングは、耳に障害をもっているピアニストです。

フジ子・ヘミングの演奏については、批判もすでにたくさんされていて、

そのミスタッチの多い演奏は、問題をもっているのです。

そのことを私が繰り返す興味が無いのですが、

ひとつ面白いと思うのは、そういうミスタッチだらけの演奏でも

成立する《世間体のアート》という基盤の面白さであります。

《世間体のアート》というのは、非常に強烈だと言えます。

そこにはNHKのあいかわらずのお涙物語が好きという趣味が働いていて、

NHKの番組が人気の火をつけたのでした。


もうひとつは、このミスタッチに関連して、

この音楽が、プラズマ化した表現であるということです。

耳に問題があって、今は少し回復したとも言われますが、

聴覚障害者の演奏であるという欠如感と、ミスタッチのひどさが、

音楽そのものを、ある種の脱構築状態に改変しているのです。


フジコヘミングの音楽がひどいにも関わらず、

多くの人を魅了しているのは、

プラズマ化と無縁では無いだろうと思います。


0201.jpg

彼女の顔を見ても、プラズマ化は起きています。
眼の強さは、面白いと思います。
でなければ聴覚障害者が、ピアノを弾く事はできないでしょう。
ほとんどか、あるいは少し聴こえる程度で、
振動だけを頼りにピアノを弾くプロの演奏家をやって、
成功するのですから、普通ではありません。
どこか、壊れているのです。

 


さて、画家の娘ということもあって、

フジ子ヘミングは、絵も描きます。

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絵の方は、プラズマ化は起きていなくて、
普通の《第6次元 自然領域》の《想像界》だけのイラストで、
デザイン的エンターテイメントに過ぎない凡庸なものです。

 


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マイケル・ジャクソンの音楽 [音楽から考える美術論]


◆◆1◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

マイケル・ジャクソンの顔の分析は、
以前にブログで書きました。

その時は、マイケルジャクソンの音楽については、
一切触れなかったのですが、
それは異常なものを、私が感じていて、
安易な形では、書き得なかったからです。

◆◆2◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

レコードで2枚くらいしか聴いていないので、
一つは、書きにくいということがありますが、
音楽としては《第8次元》のもので、
ガラスの砕ける音に驚きがあり、
極めてマイナー音楽で、異様な破壊欲望を感じたのです。

ですから、下記に引用する様な感想とは、
ずいぶんと違うイメージを持っていました。

彼の音楽性そのものは、とても素晴らしいものだと思う。楽曲のクオリティや、楽曲に込めたメッセージは、マイケル・ジャクソン独自のものだった。彼に音楽に対する妥協はずっと無かっただろう。

『スリラー』でスターになったことは確かだけど、ジャクソン・ファイヴ時代から持っていた音楽の天性や、
やはり、楽曲に対するクオリティの追求が、彼を<キング・オブ・ポップ>としたと思う。

さて、私は今回のマイケル・ジャクソン追悼番組を、たまたま見ていて、
歌詞の内容が、父親から受けた虐待に対する反撃のもので、
憎悪に満ちていることを発見して、驚かされました。

BADというビックヒットした曲ですが、
自分自身をバットに居直らせる内容も、虐待された子供が自分を悪と感じる、
そういう一般的な心理傾向のもので、
あまりにマイケル・ジャクソンの私的な体験に根ざした、
極めて個人的な歌である事の異様さに打たれたのです。

【続きはここをクリックして下さい】


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