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1円オークション再論/サザビー香港(加筆3訂正1画像削除)

中国現代美術品市場に活気戻る-劉野氏作品が過去最高2.3憶円で落札


 4月6日(ブルームバーグ):競売会社の米サザビーズが5日に香港で開催したオークションでは、中国人画家の劉野(リュウ・イエ)氏の作品が1910万香港ドル(約2億3000万円)と、中国人現代画家の作品としては2年ぶりの高値で落札され、価格が金融危機以前の水準に戻りつつあることが示唆された。

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アクリルと油絵の具で描かれた劉野氏の「ブライト・ロード(原題)」は、炎上するジェット機を背景に1組の男女がほほ笑んでおり、同氏の作品としては過去最高値で落札された。中国本土やインドネシアからの参加者に支えられ、今回のオークションでは同作品を含む7作品が100万ドルを上回る値段で落札された。金融危機に見舞われた昨年は、同様の作品が3分の1の値段でも落札されなかった。(情報出典:http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920013&sid=aGXUMrIYcEvA) 


【彦坂尚嘉のコメント】
上の作品は、《第21次元 愛欲領域》の
想像界だけの作品で、『ペンキ絵』にすぎません。
飛行機の墜落が、アメリカや西欧の没落を象徴しているのかもしれません
が、芸術的にはくだらない『ペンキ絵』であることにかわりはありません。


 

色々の批判を『1円オークション』については聞いています。
しかし現在の日本のオークション状態は、
多くの作家が考えるよりも悪くなって来ています。
ひとつはザ・マーケットというオークションが、7月を最後に
活動を中止するという噂があります。
もうひとつは、シンワオークションが香港でやった時に、
ササビーズに差を大きくつけられたという情報です。
素人の予測を述べても始まりませんが、香港がアジア美術市場の
中心になって、日本のオークション会社は排除されるかもしれません。
中国オークションの凄さについては、下記サイトを見て下さい。



そういう意味では、アジアのオークションは、中国市場を前提にした
サザビーズ香港やクリスティーズを中心に動いて行きます。
そういう意味では、その中に入る努力をして行くのが重要となる
のでしょう。
その延長で考えれば、中国人の顧客に向けて、日本の美術家が、
作品をつくる時代が来ているのです。


ともあれ、日本の国力の衰退の中で、
私の考える『1円オークション』とか、《フリーアート》というのは
出現しています。
誤解を受けるかもしれませんが、すべてを『1円オークション』にする
と言っているのではありません。
普通のオークションの中に、『1円オークション』の催しもあるという
事です。
私の活動を批判するのは当然だとは思いますが、批判する人が、
このような日本の状況の中で、何をするのか、方針を出しているという
分けではありません。批判はわかりますが、自分の方針も出して
欲しいと思います。

生物の歴史を見ると、小さくて弱者であるものが進化するという
歴史を歩んでいます。
クレーは、一番小さい所から始めると書いていましたが、
一番小さなオークションから始める道があると、私は考えます。



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人間が生きる空間の違い [用語解説]

人間は極めて多様で、その豊かさと深さに驚かされます。
人間と付き合う事は、自分自身を含めて複雑系の世界で、
可能性に満ちているものです。

この複雑な多様な人間を4種類に分類して、
《群》《村》《国家》《帝国》として
彦坂尚嘉の理論ではとらえます。
 

ひとつは《群》を生きている人です。
この場合、一人で孤立している人でも、《群》を生きています。
つまり《群》と言っている意味が、指し示しているのは、
具体的な集団としての群ではなくて、人間が群を作って生きていた
原始社会の直接的な人間関係=原始共産制の中で現在を生きている
人々です。
もちろん現在の高度資本主義社会の中で、こうした《群》を生きる
ことは不可能で、そうした人は適応不全でさまざまな人格上の
問題を抱えていますし、経済的にも下層を生きている場合が多いのです。

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