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批評の自由/山本藍子展の『アートの格付け』2 [気体分子ギャラリー]

山本藍子彦坂・.jpg
山本藍子             彦坂尚嘉  撮影:糸崎公朗   


100521気体分子・山本藍子.jpg
山口俊郎、 田島奈保子、 栃原比比奈、 日本画家・山本直彰、 彦坂尚嘉

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

《批評の自由》を追求してみたいと思います。
今回はその手始めですが、将来は作品のシリーズ制作のレベルで実現
を考えています。

どの作品を良しとするかという《批評》を、コレクターにゆだねる
という事をやりたく思います。
その判断の参考として彦坂尚嘉責任の『アートの格付け』は
付けます。これに関しては非妥協的であって、厳密な学問としての
芸術判断を追いかけたく思います。

つまり一人一人のコレクターにとって、どの作品が良いかは、
色々の判断があるのです。
《現実界》の作品を芸術として評価する人もいれば、
逆に《想像界》の作品だけに評価を絞るコレクターもいるのです。
《超1流》が好きな人も入れば、《1流》の方が好きなコレクター
もいます。《第6次元 自然領域》だけを認めるという人もいます。

現実に存在する《芸術の趣味判断の多様性》に、
気体分子ギャラリーは、《批評の自由》として対応していこうと
考えます。

目指すのは、作品価格をオークションという形で、
コレクターにゆだねるように、
《批評》をコレクターの一人一人の判断にゆだねて行くという事です。

将来的には、ひとつのシリーズを、多様な質で制作することを
実現したく思います。
その第一回目として9月のマキイマサルファインアーツでの
彦坂尚嘉の個展を予定しています。

今回は山本藍子さんの個展ですので、そこまではできませんが、
『アートの格付け』をご参考に、自分の好きな趣味領域を探すことを
模索して下さい。

理解できない項目へのご質問はコメント欄を復活しましたので、
そこに書き込んで下さい。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
小品/見る力・シリーズ
(山本藍子撮影写真の出力画像の上に、アクリル/色鉛筆などによるドローイング)
すべて
最低入札価格5,000円
定価10,000円


山本藍子11.jpg
山本藍子 見る力(3) 2010 

彦坂尚嘉責任による山本藍子作品の芸術分析
 
《想像界》の眼で《第41次元〜50次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《第21次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第41次元〜50次元》の《真性の芸術》
 
 
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な表現。
《サントーム》は無い。
プラズマ/気体/液体/固体/絶対零度の5様態をもつ多層的な表現
 
 
《シリアス・アート》《気晴らしアート》の同時表示。
《ローアート》。
シニフィアン(記号表現)とシニフィエ(記号内容)の同時表示
理性脳と原始脳の同時表示

《原始平面》『ペンキ絵』【B級美術】

《原芸術》《芸術》《反芸術》が無い。
《非芸術》《無芸術》《世間体のアート》が有る。

大衆の芸術

作品空間の意識の大きさが《村》である。

鑑賞構造が無い。
模様である。



山本藍子12.jpg

山本藍子 見る力(2) 2010 

彦坂尚嘉責任による山本藍子作品の芸術分析
 
《想像界》の眼で《第41次元〜50次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《第21次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第41次元〜50次元》の《真性の芸術》
 
 
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な表現。
《サントーム》は無い。
プラズマ/気体/液体/固体/絶対零度の5様態をもつ多層的な表現
 
 
《シリアス・アート》《気晴らしアート》の同時表示。
《ローアート》。
シニフィアン(記号表現)とシニフィエ(記号内容)の同時表示
理性脳と原始脳の同時表示

《原始平面》『ペンキ絵』【B級美術】

《原芸術》《芸術》《反芸術》が無い。
《非芸術》《無芸術》《世間体のアート》が有る。

大衆の芸術

作品空間の意識の大きさが《村》である。

鑑賞構造が無い。
模様である。


山本藍子小品30.jpg

山本藍子 見る力(6) 2010 

彦坂尚嘉責任による山本藍子作品の芸術分析
 
《想像界》の眼で《第41次元〜50次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《第21次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第41次元〜50次元》の《真性の芸術》
 
 
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な表現。
《サントーム》は無い。
プラズマ/気体/液体/固体/絶対零度の5様態をもつ多層的な表現
 
 
《シリアス・アート》《気晴らしアート》の同時表示。
《ローアート》。
シニフィアン(記号表現)とシニフィエ(記号内容)の同時表示
理性脳と原始脳の同時表示

《原始平面》『ペンキ絵』【B級美術】

《原芸術》《芸術》《反芸術》が無い。
《非芸術》《無芸術》《世間体のアート》が有る。

大衆の芸術

作品空間の意識の大きさが《村》である。

鑑賞構造が無い。
模様である。


山本藍子小品20.jpg

山本藍子 見る力(4) 2010 

彦坂尚嘉責任による山本藍子作品の芸術分析
 
《想像界》の眼で《第41次元〜50次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《第21次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第41次元〜50次元》の《真性の芸術》
 
 
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な表現。
《サントーム》は無い。
プラズマ/気体/液体/固体/絶対零度の5様態をもつ多層的な表現
 
 
《シリアス・アート》《気晴らしアート》の同時表示。
《ローアート》。
シニフィアン(記号表現)とシニフィエ(記号内容)の同時表示
理性脳と原始脳の同時表示

《原始平面》『ペンキ絵』【B級美術】

《原芸術》《芸術》《反芸術》が無い。
《非芸術》《無芸術》《世間体のアート》が有る。

大衆の芸術

作品空間の意識の大きさが《村》である。

鑑賞構造が無い。
模様である。




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いま皇居について考える視点 [空想皇居美術館]

 

「空想 皇居美術館」出版記念展覧会シンポジウム


いま皇居について考える視点


||平沢剛(映画研究。明治学院大学非常勤講師)

|山名善之(建築学者)

|彦坂尚嘉(現代美術家、美術史批評、立教大学大学院特任教授)

|新堀学(建築家、NPO地域再創プログラム副理事)

 

 

http://www.youtube.com/watch?v=ZzCMl_fPSGM

http://www.youtube.com/watch?v=fwBFoSDTR9w

http://www.youtube.com/watch?v=Brs-qNVMwug

http://www.youtube.com/watch?v=Bi3Zcu9nQxA

http://www.youtube.com/watch?v=zSmqnyEwj20

http://www.youtube.com/watch?v=ZzCMl_fPSGM

http://www.youtube.com/watch?v=fwBFoSDTR9w

http://www.youtube.com/watch?v=wMxRi_Y9sZ4

 

 

5月16日(日)

|開催場所 :Temporary Contemporary at Tamada Projects (〒104-0052 東京

|都

|中央区月島1-14-7 旭倉庫2F)

|主 催 :朝日新聞出版

|共 催 :タマダプロジェクトコーポレーション

|5月16日(日) 19:00 〜 21:00

|


 



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山本藍子展の『アートの格付け』(全面改稿、校正2) [気体分子ギャラリー]

1、山本藍子作品の難解性について

諸事情で遅れてお詫びいたしますが、
山本藍子展の作品プライスと『アートの格付け』を流して行きます。

先ずは大作です。
取りあえず画像を見て下さい。
芸術分析は、最近は研究が進んで、
やたらに細かくなっていますので、飛ばして、読まないでも結構です。

山本藍子大作3.jpg
ただ ここにいる 2009〜2010年 1818×2590㎜(200号P)

定価:1,600,000円
最低入札価格:1,100,000円

彦坂尚嘉責任による山本藍子作品の芸術分析
 
《想像界》の眼で《第41次元〜50次元》《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《超次元〜第41次元》《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第41次元〜50次元》《真性の芸術》
 
 
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な表現。
《サントーム》は無い。
プラズマ/気体/液体/固体/絶対零度の5様態をもつ多層的な表現
 
 
《シリアス・アート》《気晴らしアート》の同時表示。
《ハイアート》と《ローアート》の同時表示。
シニフィアン(記号表現)とシニフィエ(記号内容)の同時表示
理性脳と原始脳の同時表示

《透視画面》『オプティカル・イリュージョン』【A級美術】

《原芸術》《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》がある。
ただし《世間体のアート》が無い。

貴族の芸術

作品空間の意識の大きさが《村》である。

鑑賞構造が《驚愕》である。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

山本藍子1.jpg
生きる為にがんばるのではなく、死なないように注意する
2009〜2010年 1818×2590㎜(200号P)

定価:1,500,000円
最低入札価格:1,000,000円

彦坂尚嘉責任による芸術分析
 
《想像界》の眼で《第41次元〜70次元》《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《超次元〜第41次元》《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第41次元〜70次元》《真性の芸術》
 
 
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な表現
《サントーム》は無い。
プラズマ/気体/液体/固体/絶対零度の5様態をもつ多層的な表現
 
 
《シリアス・アート》《気晴らしアート》の同時表示。
《ハイアート》と《ローアート》の同時表示。
シニフィアン(記号表現)とシニフィエ(記号内容)の同時表示
理性脳と原始脳の同時表示

《透視画面》『オプティカル・イリュージョン』【A級美術】

《原芸術》《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》がある。
ただし《世間体のアート》が無い。

貴族の芸術

作品空間の意識の大きさが《村》である。

鑑賞構造が《驚愕》である。


豚のイメージが見えますし、山本藍子が愛するレース模様が執拗に描かれています。分かりやすい作品だと思うのですが、何人からか、分かりにくいという声を聞きました。

その辺を配慮しつつ文章を書きます。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2、法華経の美術/芸術の大乗化

執拗に描き込む事に、山本藍子は執念を燃やします。
この執念は工芸的な画工性なのか、画工を超えたものなのか?
その疑いは、あります。

画工の根性というのは、現代では村上隆の作品の仕上げの
クオリティの高さが突出しています。

d0131874_1810506.jpg

彦坂尚嘉責任による村上隆の芸術分析
 
《想像界》の眼で《第13次元 漫画喜劇領域》のデザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼で《第13次元 漫画喜劇領域》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第13次元 漫画喜劇領域》のデザイン的エンターテイメント
 
 
《想像界》だけの表現
液体美術=近代美術
 
 《気晴らしアート》
《ローアート》
シニフィエ(記号内容)の美術
原始脳の美術

《原始平面》『ペンキ絵』【B級美術】

《原芸術》《芸術》《反芸術》は無い。
《非芸術》《無芸術》がある。
《世間体のアート》が無い。

大衆の芸術

グローバルな世界帝国の美術。


モコットとした胡粉の盛り上がりのような、
そしてむんむんとした、官能に満ちた女の肌の熱さのような仕上げの
密度が村上隆の絵画にはあります。
絵画というより工芸品です。

そういう仕上げへの執着の高さは、山本藍子の絵画にはありません。

しかし村上隆の絵画には仕上げの美しさは有るにしても、
《原芸術》性もなければ、現代の美術の特徴であるはずの
プラズマ性もありません。本質的に村上隆は古い液体の美術です。
つまりモダンアートの工芸品とも見えるものです。

それに対して山本藍子の作品には《原芸術》性と、
プラズマ性があるのです。
古い要素をたくさん持ちながらも山本藍子本人の自覚を超えた新しさが、
山本藍子の絵画には宿っているのです。
それは若さの特権で、3年くらいの寿命で、すぐに枯れてしまうものかもしれませんが、それでも今、山本藍子の作品には、ある新しさがあるのです。

山本藍子村上隆.jpg
村上隆               山本藍子

重要な事は、絵画を平面だと考えるグリンバーグ的イデオロギーは、
古い単純系モダニズムであって、今日の情報化社会では古いのです。
今日の情報化社会のバーチャルな空間は、決してフラットではないのです。
超紐理論のリサランドールの主張を見ると良く分かるように、
今日の空間は多次元の深みに満ちているのです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

山本藍子には、村上隆とは正反対の反ー画工的な汚さや荒さがあります。この汚さや荒さにこそ、山本藍子の絵画の核があるのです。

それは一時代前のモダニズム絵画の、反ーアカデミー的なものとも言えるし、エスタブリッシュな高品質への反逆性とも言えます。それは単なる表面的なものではなくて、彼女の存在の闇から出て来ているものであって、本質であるかのように見えます。

この存在の闇からの反逆性が面白いのですが、同時にそこには自己満足的で、マスターベーションに過ぎない日本の現代美術の《村》的な愚劣さの伝統もあるように見えます。しかし古い現代美術の《村》の世界は縮小し、老いて、死を待つのみなのです。

つまり制作した作品が、コレクターという他者の欲望と切り結ぶ以前に、自己完結してしまっているところが、山本藍子の思考の中心にあるように見えます。そのくせ、制作への情熱は、逆のものを示していて、コレクターと切り結んで行こうとしているようにも見えます。昨年のマキイマサルファインアーツでの個展の過剰性は、そのようにも見えるものなのです。

DSC_0532 のコピー.jpg

しかし、この過剰性は、実は他者を見ていなくて、自己満足に収斂して終わっているものなのではないのか? という疑いも、持たせられるところがあります。思考や欲望が、他者や社会に向って開かれていないのではないか? 
あるいは現代美術の《村》の中での世間体のなかで、完結してしまう者の特性のようにも見えるのです。《村》に安住していて、一度も外部の誰もいない空間に出て行かない。つまり作品を買いもしないで文句だけ言う無責任な現代美術界の閉塞した人びとの顔色との対応の追われて、現実の世界社会の欲望と迷妄に切り込んでいかない。

衰弱から破綻に向う日本共同体の外部には、決して出ていかない人々.こういう人々と集団自殺に向って行く事を良しとしているかのようにも見えるのです。

さらにはこの地球の外部、そしてこの宇宙の外部に出て行こうとしない。誰もいない外部に出て行って、戻ってこない限り、自分の存在の闇の岩に刺さる聖剣=エクスカリバーを抜く事は出来ないのですが、この聖剣を抜こうとしない精神を感じるのです。

そういうぬるさが、しかし反転して、面白い形骸性を生み出しているのが山本藍子の作品なのです。一人の悟りではなく、苦の中にある全ての生き物たちを救いたいという大乗仏教的な絵画を、山本藍子は描いているのです。

その結果として山本藍子の作品は、単なる装飾画ではなくて、装飾の形骸ともいうべきものになっています。しかし「装飾の形骸」とは何でしょうか?

山本藍子が見ている豚は、これは本物の豚の死体を大阪の鶴橋で買って来たものです。豚の死体は、顔を持っています。お尻もあります。目玉もある。そして参照しているレースは、古典的なレースの写真本なのです。生肉の豚の死体とレースの写真の組み合わせです。

豚とレース.jpg


レースの写真を参照しながら、やや乱暴で、やや汚い線で執拗に摸倣され引き写されて行くレースの装飾性は、描かれる事で、レース本来の構造や美しさ、繊細さや、緊張感は失われて、形骸化して行きます。なぜに、山本藍子は、こうしたレース模様の形骸化の作業をやり続けるのでしょうか? まるで自分の形骸化した人生をなぞるかのような執着に満ちた作業です。

そのひとつのこたえは《21流 愛欲領域》的な自己満足の追求のように見えますが、しかしそれだけではありません。法華経を根拠に、装飾を肯定した俵屋宗達の絵画と共通したものを私は、山本藍子に感じるのです。

俵屋宗達.jpg
俵屋宗達 舞楽図屏風

つまり法華経の大乗仏教の教えを背景とする俵屋宗達の絵画には、すべての人びとが必ず救われ仏になるという一切衆生=万人救済の祈念があるのです。ここにおいて装飾を肯定する意匠が、芸術へと屹立する希有の現象が成立しています。

法華経は、万人に、人間の生きることの《苦》を認め、この救済を説いているのです。

つまり芸術の基本は、装飾の否定にあるのですが、万人の救済のために、装飾の否定を反転させた所に、俵屋宗達の芸術の革命性があったのです。

それは単なる装飾ではなくて、装飾を否定することで成立する芸術の精神において反転して、否定する事と同位性において装飾性が肯定されるのです。つまり単なる装飾への埋没ではなくて、装飾の充実から身を引き離した所からの装飾の肯定なのです。その必要性は万人の救済であり、人生の《苦》との対峙性なのです。

同様の姿勢を、私は山本藍子に感じます。

山本藍子宗達.jpg

装飾の向こうに、人間の《苦》があって、この《苦》の救済として装飾性を持つレース模様の絵画が執拗に描かれている。

人間が生きるということの《苦》を救済する絵画!

3、アメリカの
    パターンペインティング

さて、話は飛びますが、1975年アメリカがベトナム戦争に敗れて傷つくと、右翼であるネオコンが登場するとともに、装飾を肯定するパターンペインティングという流行が登場します。1970年代のアメリカのパターンペインティングを批判的に知っている私には、山本藍子の作品は、宗達の絵画との関係とともに、分かりやすい絵画であったのです。

パターンペインティングの多くは、装飾の官能性に溺れて、すぐに行き詰まり、短命に終わります。しかし、その中に例外はいて、それがフィリップ・タフです。1980年代アメリカの画家の中で、尊敬に値する人物です。タフは、装飾的パターンを肯定することで、《苦》からの脱出の絵画を描いたのです。

山本藍子とフィリップ・タフを比較して見てみましょう。

Devonian-Lan.jpg
彦坂尚嘉責任による芸術分析
 
《想像界》の眼で《第41次元〜50次元》《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《超次元〜第41次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第41次元〜50次元》《真性の芸術》
 
 
《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》の4界をもつ重層的な表現
プラズマ/気体/液体/固体/絶対零度の5様態をもつ多層的な表現
 
 
《シリアス・アート》《気晴らしアート》の同時表示。
《ハイアート》と《ローアート》の同時表示。
シニフィアン(記号表現)とシニフィエ(記号内容)の同時表示
理性脳と原始脳の同時表示

《透視画面》『オプティカル・イリュージョン』【A級美術】

《原芸術》《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》がある。
ただし《世間体のアート》が無い。

貴族の芸術

作品空間の意識の大きさが《近代国家》である。

鑑賞構造が《愛玩》である。

16gall600.2.jpg

philip-taaffe.jpg



philip-taaffe2.jpg

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Philip_Taaffe_Caligraphic_Study.jpg

さて、タフの顔を見ておきましょう。



portrait_taaffe.jpg
フィリップ・タフの顔の分析

《想像界》の眼で《超次元〜41次元》の《真性の人格》
《象徴界》の眼で《超次元〜41次元》の《真性の人格》
《現実界》の眼で《超次元〜41次元》の《真性の人格》

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な人格
ただし《サントーム》はない。
気体人間のみの人格
《気晴らし人間》と《シリアス人間》の同時表示
《ローアート的人間》と《ハイアート人間》の同時表示
シニフィエ的人間とシニフィアン的人間の同時表示。
『真実の人』

《原人格》《人格》《反人格》《非人格》《無人格》はある。
《世間体人格》は無い。

意識の大きさが《近代国家》である。


さて、山本藍子の顔も見ておきましょう。

山本藍子 顔写真190.jpg
撮影:糸崎公朗

山本藍子の顔の分析

《想像界》の眼で《41次元〜50次元》の《真性の人格》
《象徴界》の眼で《超次元〜41次元》の《真性の人格》
《現実界》の眼で《41次元〜50次元》の《真性の人格》

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な人格
ただし《サントーム》は無い。
プラズマ/気体/液体/固体/絶対零度の5様態をもつ多層的な人格

《気晴らし人間》と《シリアス人間》の同時表示
《ローアート的人間》と《ハイアート人間》の同時表示
シニフィエ的人間とシニフィアン的人間の同時表示。
『真実の人』

《原人格》《人格》《反人格》《非人格》《無人格》《世間体人格》のすべてがある。

意識の大きさが《村》である。

山本藍子タフ顔.jpg




























山本藍子の顔の分析                                                            フィリップ・タフの顔の分析

《想像界》の眼で《41次元〜50次元》の《真性の人格》  《想像界》の眼で《超次元〜41次元》の《真性の人格》
《象徴界》の眼で《超次元〜41次元》の《真性の人格》   《象徴界》の眼で《超次元〜41次元》の《真性の人格》
《現実界》の眼で《41次元〜50次元》の《真性の人格》  《現実界》の眼で《超次元〜41次元》の《真性の人格》

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界重層的な人格      《想像界》《象徴界》《現実界》の3界重層的な人格
ただし《サントーム》はない。                                             ただし《サントーム》はない。
プラズマ/気体/液体/固体/絶対零度の5様態をもつ         気体人間のみの人格
多層的な人格

《気晴らし人間》と《シリアス人間》の同時表示                  《気晴らし人間》と《シリアス人間》の同時表示
《ローアート的人間》と《ハイアート人間》の同時表示         《ローアート的人間》と《ハイアート人間》の同時表示
シニフィエ的人間とシニフィアン的人間の同時表示。             シニフィエ的人間とシニフィアン的人間の同時表示。
『真実の人』                                                                        『真実の人』

《原人格》《人格》《反人格》《非人格》         《原人格》《人格》《反人格》《非人格》《無人格》はある。
《無人格》《世間体人格》のすべてがある。        《世間体人格》は無い。
意識の大きさが《村》である。              意識の大きさが《近代国家》である。

彦坂尚嘉の理論では、作品とアーティストの人格は深い構造関係にあります。そして人格と言うのは、意識の構造なので、意識のありようを変える事で、変化しうるのです。つまり誰でも意識を変えて、人格を変え得ると、彦坂尚嘉は考えます。

山本藍子とフィリップ・タフの顔を比較すると、つまり意識の面で、山本藍子の方がプラズマ化まであって新しく、そして重層的な人格構造をしています。
しかし意識の大きさが《村》の空間であって、ここは古いと言うか、退化しています。そのために作品が小さく縮んでいます。世界はグローバル化して、空間的には世界帝国の時代になっている時代です。しかし山本藍子の空間意識は《村》でいるというのは、小さく生きているという事です。それで本人は幸せとは思いますが、現代アートの作家としては大きなハンディです。しかしそれは山本藍子だけの問題ではなくて、日本社会の多数の人々の意識の縮小化/退化に重なる問題です。

山本藍子の《想像界》《現実界》が《41次元〜50次元》という、《超次元》の多型倒錯構造なのは、山本藍子が、そのような嗜好性を持っているからです。これも変えようと思えば変えられるというふうに、彦坂尚嘉は考えます。しかし、山本藍子は、そうした《超1流》の倒錯領域が、好きなのだろうと思います。同様のことが、先ほどの意識の《村》性についても言えます。《村》を生きる事が好きなのです。ですから、それは個人の自由であって、尊重すべき事なのです。それには立ち入ってはいけないのです。個人の自由と自己責任によって、その作家の芸術は成立するのです。

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山本藍子展/オークション

諸事情で遅れてお詫びいたしますが、
山本藍子展/オークション情報を流して行きます。

先ずは大作です。
新人とは言っても、大作は力作であることもあって価格も高いです。
この価格の高さについても、何人かから間接的に批判を頂いていますが、
しかし価格は私の責任で付けているのであって、
批判か甘受しますが、私はこうした人びとを敢然と無視するのです。

文句があるのなら、自分の責任で、かってに美術展をやって、
自分の責任で値段をつければ良いのです。
今日の社会は自己責任の社会なのです。
責任も取らず、匿名で、安全な所で文句だけいう人は、
文句だけ自由に際限なく言えば良いのです。

さて、
取りあえず画像を見て下さい。

山本藍子2.jpg

豚のイメージが見えますし、
山本藍子が愛するレース模様が執拗に描かれています。

執拗に描き込む事に、山本藍子は執念を燃やします。
この執念は工芸的な画工性なのか、画工を超えたものなのか?
その疑いは、あります。

しかし作られた作品は、単なる装飾画ではなくて、
装飾の形骸ともいうべきものになっています。
しかし「装飾の形骸」とは何でしょうか?

山本藍子が見ている豚は、これは本物の豚を大阪の○○で買って来たもの
ですが、参照しているレースは、古典的なレースの写真本なのです。
レースの写真を参照しながら、やや乱暴で、やや汚い線で執拗に摸倣され
引き写されて行くレースの装飾性は、描かれる事で、レース本来の
構造や美しさ、緊張感は失われて、形骸化して行きます。
なぜに、山本藍子は、こうした形骸化の作業をやり続けるのでしょうか?

法華経を根拠に装飾を肯定した宗達や、
1970年代のアメリカのパターンペインティングを批判的に
知っている私には、分かりやすい絵画ですが、何人かの私の友人は、
分かりにくい作品だと言います。、

この作品を具象画と見る人もいるかもしれないし、
具象画と了解しない人もいるのです。

さらには執拗なレース模様を、豚に描かれた刺青と見る人も入れば、
この絵画の中に、ポロックのオールオーバーの絵画の木霊(こだま)
を聞く人もいるのです。

私にとっては、ポロックのオールオーバーというのは、1950年代の
古い美術の木霊(こだま)であって、これを聞いてはいけないとも思いま
せんが、しかし、レース模様に置き換えられて行った時に出現してくるものは、
実は、ポロックのドリッピングを糸にうおって編まれたレースの装飾性に
置き換えたものとは違うものなのです。

この絵画は、豚が描かれているせいもありますが、
200号という大作でありながら、鑑賞構造としては〈対話〉という
中規模の絵画に多く見られる作品となっていました。


〈対話〉というのは、ピカソに代表されるような絵画構造で、
絵画=人物画という定義で成立しています。事実ピカソは、
セザンヌを摸倣している時のいくつかの風景画や静物画がありますが、
作品の圧倒的な多くは人物画なのです。
それはヨーロッパの中に絵画=人物画という定義が存在するからです。

つまり《対話》構造の中で描かれる豚というのは、イコール人物画
であり、さらにはトレースでれるかのように描かれるやや汚い線の
レースは、人物の暗喩なのかもしれないのです。

しかし《対話》にしては、この作品は大作過ぎるし、なによりも
「群像」になってしまっています。
人物画が群像画になると、その絵画はラファエロの群像画のように、
建築絵画がもつ《驚愕》という鑑賞構造に変貌します。

つまり山本藍子の大作は、《対話》という鑑賞構造をはみ出して、
群像画という建築美術に変貌する要素を持っていたのです。

それだからからかもしれませんが、
搬入された時は加筆がされて、作品構造は激変し、
作品は、《驚愕》という建築美術の大作の構造に変貌していました。

下に掲載される画像は、撮影はiPhoneでの撮影ですので、
あくまでも仮の写真として見て下さい。


山本藍子大作3.jpg

(つづく)


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毎日オークションをめぐって [気体分子ギャラリー]

諸事情で遅れてお詫びいたします。
一番は、『空想 皇居美術館』の出版の余波です。

山本藍子展/オークション情報を流しそうとしているのですが、
そのデーターを忘れてきています。

マキイマサルファインアーツでやっている事もあって、
従来の貸し画廊のシステムも尊重するので、
山本藍子と、マキイマサルファインアーツと、私の三者のあいだに齟齬が
あって、かんじんの私が調整を逃げているのです。

私自身が心理的に問題があります。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

くどくどしくって恐縮ですが、その辺のことを書きます。

私自身は、オークションシステムの展開を追求したいと思っています。
それを「毎日オークション」という形で、
売れても、売れなくても、毎日制作をして、毎日アップして、
オークションをしていくというシステムを立ち上げたく思っています。

実はそれはこのブログの最初の段階からある課題だったのです。
このブログは、毎日ドローイングをアップするという形で、
始まったからです。

それは制作の現場そのものと、
オークションシステムにある価格の自由というものを
組み合わせる事で、
制作の現場そのものを変革する事です。

つまり「価格の自由」を、作品制作の現場で追求したく思っています。

そしてもうひとつ「批評の自由」も追求したく思っています。
彦坂尚嘉的な『アートの格付け』を示しつつ、
観客の芸術の趣味判断の多様性を、リアルに存在する現実として
とらえた制作システムを作り出したいのです。

こうした思いは観念的なものです。
つまりコンセプチュアルアートとしての追求心なのです。

しかし現実と、そして自分も含めて具体的な作家がいると、
なかなかその軋轢はたいへんなもので、
そう簡単にはいかないのです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

現実にアートマネージメントをやって行くと、
美術家の内面と、作品の内面が、より深く見えて来ます。
それは人間の内部の深い闇の世界でもあります。

こういう作業をしていると、
その中から到達するのは、最短で問題を押し進めようとする結論です。

自分自身と、そして私の追求しようとしている美術とギャラリー活動に
連動できる作家だけに絞り込んで行くということです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
先日のタマダプロジェクトでの『空想皇居美術館出版記念展』でも、
実は自分の作品のオークションまでもやりたかったのですが、
現実の制作と、そして玉田俊雄さんとの調整にエネルギーが使われて、
届きませんでした。

今回も含めて玉田俊雄さんには深く感謝していますが、
しかし玉田俊雄さんと私では、感覚も思考も、そして行動の基準も
違い過ぎて、無理が大きすぎるのです。

古い現代美術の常識や価値観とは、私は実はいままでも熾烈にぶつかって
きています。
そういうものの外に出る闘いをしてきていても、
なかなか現実は、完全に外に出る事ができません。

それは私の心理上の問題でもあります。

しかし私の準備も進んできているし、
同時に、2010年代に入って、現実の変化も急速に展開してきています。
もはや猶予の時間はありません。

今年の9月に、私自身の個展をマキイマサルファインアーツで予定
しています。
前に『建築と美術のあいだ』という展覧会をお願いしたことの
連動した個展です。
ここでは自分の個展ということもあるので、
売れても売れなくてもオークションを追求します。


【続きはここをクリックして下さい】


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キッチュとアートをめぐって[後半] [建築系美術ラジオ]

建築系美術ラジオ

収録日時:2009年11月29日
収録場所:深川ラボ/江東区
収録時間:28分45秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:13.1MB
PLAY出演者:白濱雅也+田嶋奈保子+糸崎公朗+彦坂尚嘉+五十嵐太郎

深川ラボにて開催された「行儀の悪い額縁」展(2009.11.13-29)でのギャラリートークです。後半は額縁をテーマに話が進みます。元は建築の一部だった美術が建築から分離し、自立していくプロセスで、継ぎ目を隠す幅木から生まれたのが額縁です。「ヤンキー系」森田恭通さんが多用する額縁、額縁という強い形象を含めて絵画を描く困難。彦坂さんが学生からの質問に答え、「彦坂尚嘉ミュージアム」空想や歴史的経緯を含め、今後の美術館のあり方について熱く語ります。(Y.Kondo) 

・出演者プロフィール
白濱雅也(しらはま・まさや)
1961年生まれ。1988年多摩美術大学美術学部デザイン科卒業。1990年頃より制作を始め、ネオポップやイラスト系具象絵画の先駆けとなる。その後既存の童話のイメージをリミックスしネガティブに変節する絵画や立体作品を制作。主な個展にギャラリーNWハウス、ギャラリー那由他、アートフォーラム谷中、マキイマサルファインアーツ、ギャラリー二葉奥の院、Caelum Gallery他。現在実験的スペース「深川ラボ」運営。 

田嶋奈保子(たじま・なほこ)
1982年生まれ。05年武蔵野美術大学/工芸工業デザイン学科ガラス専攻卒業。03年「メランコリア」展パフォーマンス、04年This Gray(AURORAパフォーマンスユニット)出演。同年個展「Float Dream」(Pepper's Loft Gallery)、05年「あんにゅいか」展(喫茶シントン)、08年「燃えゆる家」展(深川ラボ、個展とロングヘアーパフォーマンス)。「燃えゆる家」を主題に絵画、パフォーマンス、ガラス作品を展開。

糸崎公朗(いとざき・きみお)
1965年生れ。東京造形大学卒業。非人称芸術のコンセプトを提唱し、ツギラマ、フォトモ、2コマ写真、デジワイドなど、写真を素材とした独自の着想による作品を制作。東京を中心に、個展、グループ展を開催。特に2000年以降は毎年多くの展覧会を開催しているほか、書籍の発表、科学誌、写真誌での連載、講演やワークショップなど、多岐に渡る積極的な活動を展開。

・関連項目
「行儀の悪い額縁」展 
深川ラボver1.5 
行儀の悪い額縁展(加筆画像追加5) (彦坂尚嘉の〈第41次元〉アート2) 

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大喝食 [空想皇居美術館]


能面/大喝食変形.jpg
能面/大喝食.jpg

能面/大喝食


大喝食(おおかっしき)というのは、能面の一種で、少年の顔です。能面というのも、多くは形骸化してしまって《第8次元》の凡庸なものになっていますが、ここに上げた図版の面は『空想皇居美術館』所蔵の《超次元》、つまり《超1流》の名品です。凡庸な能面とは一線を画した魅力と力に満ちています。

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山本藍子展 [気体分子ギャラリー]

写真.jpg

本日より、
マキイマサルファインアーツで、山本藍子個展です。


オープニングは、案内状には書いてありませんが、
明日の土曜日にします。
ご都合のつく方はお集まりください。

写真2.jpg

昨日の木曜日に作品の展示に行って来ましたが、
良い展覧会になりました。

山本藍子さんの頑張りはすごくて、
前回の作品よりも、格段に作品内容をアップさせました。

お父様が抽象画を日本画で描いておられて方なので、
その辺もあって、
気体分子ギャラリーのオークションで売買出来そうな価格の作品が、
数多く出来ているという状態ではありませんが、
それでもお買い得な作品が、有る程度あります。

画像をアップさせながら、紹介して行きたいと思います。

正式な写真撮影は、すでにすませているのですが、
この所の私の私的公的な多忙さで、
まだアップすることが出来ません。
来週そうそうに間に合わせます。

タグ:山本藍子
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ひと落ち着き? [日記]

今日、『空想 皇居美術館』が一般発売になります。
書店で立ち見して下さい。

値段を下げるので苦労した本です。
お買い得と思いますので、できれば購入をお願いしたく思います。

天皇制改正や、憲法改正が必要な時代になって来ています。
この本が重版になると、事件になって、日本社会がほんの少し変化し
始めるはずです。
どうぞよろしくお願いいたします。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
今日といっても、昨日ですが、
マキイマサルファインアーツでの、
山本藍子さんの個展の飾り付けに立ち会って来ました。

このブログ、出掛けにアップしたつもりが、
出来ていませんでした。
残念!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

昨日弟の葬儀も終わって、こちらも一区切りになりました。
弟というのは、重度の脳性麻痺の障害者で、
浜松の施設に35年間いました。
この弟の存在は、私には極めて大きくて、
何度も号泣しています。
55歳で亡くなった事は、私には大きな出来事となっています。

弟が亡くなっても、
私は、まだ少しは生きなければなりませんが、
それはやはり美術家としての人生でありましょう。

情報化社会の時代の美術家として、
やれる事、やり残した事をやって行くつもりです。

それは気体分子ギャラリーの活動と、
もうひとつ皇居美術館の活動の2つと、大きく重なって行くことです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

『空想 皇居美術館』では、
現実の古美術の図版写真を収録できませんでした。

この図版のアップと、細かい記述の可能性を追いかけて行きたいと
思います。

そこで『皇居美術館』という記事を
このブログの中で積極的に書いて行きたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。


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第33回「ラカンと美術読書会」のご案内 [告知]

「ラカンと美術読書会」も、こつこつと良くつづいて来て、
遂に1冊、『無意識の形成物』上巻を読み終わって
下巻に移ります。

研究室には5時までには、彦坂尚嘉はおりますので、
早く来て下さって良いです。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


皆様
ラカンと美術読書会連絡係りの加藤 力と申します。
ご案内させていただきます
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
第33回「ラカンと美術読書会」のご案内

日時5月28日(金)18時30分 〜 2時間程度
場所 立教大学(池袋) 6号館 6106研究室


前回より金曜日となりました。
お間違えの無いようにご注意下さい。
宜しくお願いいたします。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「ラカンと美術読書会」とは下記の2人が共催する読書会です。

彦坂尚嘉(日本ラカン協会幹事、立教大学大学院特任教授、日本建築学会会員、
美術家)
武田友孝(元・東京スタデオ、インデペンデント・キュレーター)

ラカン『無意識の形成物〈下〉』と、
月代わりで選出される美術本の読書会です。

2007年8月より月一回のペースで開かれています。
ごくごく初歩的な読書会で何方でも参加できます。
どうぞお気軽にご参加下さい。

テキスト
◎ラカンは『無意識の形成物〈上〉』 (岩波書店)
●美術は 高橋英之著『コンピュターの中の人類』(御茶の水書房、1990
年)

  参加費 無料(コピー代のみ実費で頂きたくお願いいたします)
テキストは特に準備なさらなくても、こちらでコピーを用意いたします。

※ 研究会終了後、懇親会を予定しております。
 お時間に余裕のある方は、こちらの方にもご参加ください。
 なお、懇親会は、持ち寄りのパーティー形式で行いたいと思いますので、
 希望者の方は、あらかじめアルコールとつまみを
 適当に用意して来て頂ければ幸いです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
立教大学への一番楽な道

池袋駅西口方面へ
西口の階段は登らずに、
地下商店街の通路を歩きC3出口から立教通りへ
駅から歩いて行くと、左手に立教大学の正面のツタの生えたたてものの
正門が見えます。
右手にも、立教大学の門があります。
それを通り過ぎて、最初の小さな道を右に曲がると、
左手に6号館の建物の門があります。
建物に入ると守衛の部屋があるので彦坂の所に行くと言って下さい。
研究室は6号館の6106です。

分からなければ、彦坂の携帯に電話して下さい。
090-1040-1445
研究室の電話
03-3985-6106

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詳しい行き方は以下よりお願いします
立教大学のサイト
http://www.rikkyo.ac.jp/
一番上のバーに交通アクセスがあります。

ページ中程に池袋キャンバスへの道順が、あります。
http://www.rikkyo.ac.jp/access/pmap/ikebukuro.html

キャンバスマップがあります。
http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/index.html
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
申込・問合せ先:加藤 力(美術家、臨床美術士)
           E-mail:sp5g7d99@axel.ocn.ne.jp          
 
FAX:0467-48-5667



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