立教大学大学院での授業 [告知]
立教大学大学院文学研究科「比較文明学専攻」は、従来の人文科学の枠を越えて、広く社会に開かれた新しいタイプの大学院です。
立教大学では、そうした文明学上の諸問題の中でも、とりわけ次の3つの課題、すなわち、
(1)境界の消滅に関わる問題
(2)人間の欲望に関わる問題
(3)多様な言語と文化の共存に関わる問題
そうした重要課題に答えるために、これまでにない新しいコンセプトに基づく4つの研究領域(科目群)を設置しています。
(1)現代文明学領域
(2)文明工学領域
(3)言語多文化学領域
(4)文明表象学領域
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文明工学領域
文明工学領域(科目群)では、欲望が具体的に現われる場である<文化と経済>、<文化と政治>の問題について身体と消費の視角から通時的、共時的な分析を行うとともに、近代社会が作り上げてきたさまざまの文化装置や現象を取り上げ、その実相について具体的かつ詳細に検討することを目的としています。
美術展のキューレーションの仕方を学ぶ。加えて,作品論・作家論・芸術論ふうの文章が充実して書けるように,これも現実のギャラリー活動の文章として訓練をします。
キュレーションを理解するために,実際の美術展を実例に考えます。さらに,現実のギャラリー活動に参加しているかのように,キュレーションの作業の現場をまなびます。取り上げる作家は,日本の美術家で,山本藍子,田嶋奈保子,伊東直昭などですが,作家に授業にゲストで来てもらって,ポトフォーリオを見せてもらい,作品の説明を受け,質疑応答をします。作品への感想,考察を他の受講生と開陳交換します。
平常点100%。現場での意見表明の充実度と活性度,そして最終レポートの出来栄えなどで総合して判断する。
彦坂尚嘉のブログの作家論。
http://hikosaka2.blog.so-net.ne.jp/
彦坂尚嘉著『彦坂尚嘉のエクリチュール』
写真作品の制作を,具体的に現在の情報化社会のデジタルな芸術作品をつくる演習としてやります。加えて,デジタル時代の写真論・作家論・芸術論の文章が充実して書けるように,訓練をします。
デジタルカメラや,あるいは携帯のカメラを使って,デジタル写真作品をつくりますが,そのクオリティの水準を芸術分析して,その複雑な構造への理解を深めます。その作品をインタネット上にアップして公開して行きます。さらに写真展を学内で行います。
取り上げる写真作家は,日本の写真家で,篠山紀信,荒木経惟,石内都,宮本隆司,杉本博司,森村泰昌,野島康三,メープルソープ,シンディ・シャーマン,ブレッソン,スティーグリッツなど。
平常点100%。作品写真の数と質。意見表明の充実度と活性度。そしてレポートの出来栄えで総合して判断する。
スーザン・ソンタグ『写真論』(晶文社,1979)
彦坂尚嘉のブログの作家論。
http://hikosaka2.blog.so-net.ne.jp/
彦坂尚嘉著『彦坂尚嘉のエクリチュール』
欧米の映画と日本映画を比較:いくつかの作品,作者をとりあげ,受講者各自が考察と解釈を加え,文芸作品への反応の感度と深度を追及する。
もうひとつは具体的なヴィデオ制作を,デジタルカメラや携帯についている動画機能で短い物を制作する。
具体的なヴィデオ作品の制作を,ヴィデオカメラや携帯の動画カメラを使ってつくります。【YouTube】上にアップして公開して行きます。加えて,映像論・作家論・芸術論の文章が充実して書けるように,訓練をします。
取り上げる映像作家は,黒澤明,大島渚,今村昌平,北野武,伊丹十三,スタンリー・キューブリック,コーエン兄弟,クエンティン・タランティーノ,ジム・ジャームッシュなど。
平常点100%。映像作品の数と質。意見表明の充実度と活性度。そしてレポートの出来栄えで総合して判断する。
松本俊夫『映像の発見―アヴァンギャルドとドキュメンタリー』(清流出版)
彦坂尚嘉のブログの作家論。
http://hikosaka2.blog.so-net.ne.jp/
彦坂尚嘉著『彦坂尚嘉のエクリチュール』