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マッティ ブラウン/Matti Braun(ドイツ) [アート論]

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マッティ ブラウン/Matti Braun(ドイツ)
彦坂尚嘉による《言語判定法》による芸術分析

《想像界》の眼で《第1次元から第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼で《第1次元から第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《超次元から第6次元》のデザイン的エンターテイメント

《現実界》だけの単層的な表現
絶対零度の単層的な表現

《気晴らしアート》《ハイアート》

シニフィアン(記号表現)の美術
《原始立体》
【A級美術】
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ドイツのアーティストのマッティ ブラウンです。
文化の移り変わりや、異文化間の相違・交流に興味を持ち、 過去の出来事や、歴史上の誤った解釈などを元に、 新しい可能性を発見するためのインスタレーションを行う。 最近では建築家とのコミッションワークなども手がけている」という作家です。

<略歴・活動歴> 
1968年 ドイツ、ベルリンに生まれる。 
1998年 HBKブラウンシュバイク市立学校卒(ドイツ) 
ケルンで活動を行う。

 

<個展> 
1991年 「アドルフ・ヒトラー」インスタレーションとハプニング(ケルン、ドイツ) 
1995年 「ユーシラ ヨルン・ボートナゲル・プロジェクト」(ケルン、ドイツ) 
1997年 「太陽、色彩、いい気分2」(シュトゥッツガルト、ドイツ) 
1998年 「バリ」(ケルン、ドイツ) 
1999年 「EDO 江戸」(ベルリン、ドイツ)

 

 

<主なグループ展> 
1991年 「山の前に立つ巨匠」(フランクフルト、ドイツ) 
1997年 「Surprise2」(ベルリン、ドイツ) 
1999年 「アナーキテクチャー」(アムステルダム、オランダ)

なかなか大規模なインスタレーションを、見事に展開していますが、
彦坂尚嘉の《言語判定法》で見ると、デザイン的エンターテイメント
に過ぎないということになります。
しかも絶対零度の美術です。つまり原始美術なのであって、
一見現代風なのですが、実は絶対零度に凍りついていて、
本質的には原始美術と同じ固体美術であると判断します。

こうした絶対零度の現代美術は、
敗戦後の日本現代美術には、岡本太郎の『重工業』という作品
以降に、たくさん出現するのですが、
ドイツにも大きな存在としてあるようです。

こういう判断は、極めて彦坂尚嘉的であって、
なかなか多くの人を説得できるものではない事は、
彦坂自身も、良く分かっています。

しかしマッティ ブラウンの作品が、一見立派でも、
凍り付いていて、不動性が強いという感じは、分かって
もらえないでしょうか。

私自身は、こうした現代の原始美術に対しては、評価は低いのですが、
しかし高い評価を与え、大好きな人々がたくさんいる事も知っています。
それはそれで仕方がない事だとは思っています。
人間の趣味性は多様で、分裂しているのです。

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丸石ものは、世界的に大流行したもので、そのひとつと言えます。
伝統的には「丸石信仰」というのが日本にはあって、
これについては故・石子順造という古い美術評論家が書いています。

モダンアートの中では、この手の丸い塊に美術を還元して行ったのは、
ブランクーシーです。

マッティ ブラウンのこの手の作品は、特に世界的な独創性があると
言うようなものではありません。

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マッティ ブラウン/Matti Braun(ドイツ)
彦坂尚嘉による《言語判定法》による芸術分析

《想像界》の眼で《第1次元から第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼で《第1次元から第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《超次元から第6次元》のデザイン的エンターテイメント

《現実界》だけの単層的な表現
絶対零度の単層的な表現

《気晴らしアート》《ハイアート》

シニフィアン(記号表現)の美術
《原始立体》
【A級美術】

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現代美術はこうであると言うイメージができていて、
それを後追いでコピーして、
デザイン的に大規模化しているという風に見える作家に思えます。
日本にも多いタイプです。


 



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モーターヘッドとメガデス [音楽の頂点]


5,モーターヘッド『オバーキル』


モーターヘッドは、アメリカ・イギリスのアングロサクソン軍が

ベトナム戦争に敗北した1975年に結成されたバンドです。

攻撃的でスピーディーなサウンドは、まるでグラインダーで神経を削る

ような《現実界》の音楽で、

後のスラッシュ・メタルの登場につながるものと言われています。


『オバーキル』という曲は、1979年ではありますが、

ベトナム戦争と無関係とは言えないもので、

《第16次元 崩壊領域》の音楽です。


《第16次元 崩壊領域》と《現実界》が音楽に出現する事は

ありますが、

それがバンドとして安定した不変性を持っているのは、

かなり珍しいもので、長年ファンを魅了し続けているのです。


しかしその音楽性は気体化はしていますが、

次のメガデスの様に、プラズマ化はしていなくて、

オーソドックスなロックンロールでありました。




《想像界》の耳で《第16次元 崩壊領域》の《真性の芸術》
《象徴界》の耳で《第8次元 信仰領域》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の耳で《第16次元 崩壊領域》の《真性の芸術》

《現実界》だけの単一性の表現
気体音楽

《気晴らし音楽》《ローアートの音楽》

シニフィアン(記号表現)の音楽
【B級音楽】

《原芸術》《芸術》《反芸術》は無い。
《非芸術》《無芸術》《世間体のアート》は有る。

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メガデス

1983年のメタリカの『キムエルオール』というアルバムの登場は、
衝撃的ではあったが、その曲の6割りは、メタリカから追放された
ムステインの作曲であったのです。

メガデスとして、ムステインが登場すると、音楽はプラズム化たのです。

それに比して、メタリカの音楽は、プラズマ化していない。

メガデスの音こそが、実は《真性の芸術》でありスラッシュであったのです。



《想像界》の耳で《第16次元 崩壊領域》の《真性の芸術》
《象徴界》の耳で《第8次元 信仰領域》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の耳で《第16次元 崩壊領域》の《真性の芸術》

《現実界》だけの単一性の表現
気体音楽

《気晴らし音楽》《ローアートの音楽》

シニフィアン(記号表現)の音楽
【B級音楽】

《原芸術》《芸術》《反芸術》は無い。
《非芸術》《無芸術》《世間体のアート》は有る。

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メタル放送大学 1 /ブラックサバスとジューダスプリースト [音楽の頂点]

メタル放送大学のアンケートに答えた反映です。

「黙示録後の世界に遺したいメタルナンバー10曲」

ということで、【YouTube画像】を貼付けます。
まあ、お好きでない方は、無視して下さい。


1、ブラックサバス『ブラック サバス』 1970年


私見を申し上げれば、このアルバムで初めてロックは、

《非-実体性》を持ち、《超1流》の芸術音楽として、

屹立したのです。

とは言っても、とは言っても、多くの人は、

下品な黒魔術の音楽と思っているよであります。

少なくとも初期のヘヴィメタルの名曲なのであります。

 

ベトナム戦争の激化を背景に、

時代は《近代》という理性の支配に抑圧されていた暗黒の無意識を、

隆起させるホラー的なるものに、新しい表現を見いだして行きます。

ブラックサバスというバンドは、その先駆けとなったのです。

美術で言えば、こういう流れが、後のシンディ・シャーマンの

暗黒的作品にまでつながるのです。




2、ブラックサバス 『血まみれの安息日 』1973年



3,ジューダスプリースト『ブレイク ザ ロウ』1981年

1975年のアメリカの敗戦は、パンクロックという形で、
アングロサクソンの若者の絶望を吹き上げます。
その後の、リエンジニアリングという過酷な産業再編の
嵐が吹き荒れて、多くの失業者と農村の倒産が起きます。

こういう時代背景を背負って、ジューダスプリーストは、
失業し、女房も去って、負け犬となった一人の失業者の
絶望に向って、「法を破れ!」とアジテーションしたのです。
この曲は、全米のPTAを敵に回して、放送禁止になるのです。


4、ジューダスプリースト『ペインキラー』1990年

1991年にソヴィエトが崩壊する前年の1990年に登場した
この曲は、時代が沸騰し、温度があがって、遂に、
分子は解体して電子となり、プラズマ化したことを告知する

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