芸術分析アート/カスヤの森現代美術館への追加作品 [アート論]
新しい2010年になったので、作品制作を、もうひとつ違う段階へ
展開することになりました。
まえから考えていた事であり、そしてやっていた事でありますが、
このブログでやっている芸術分析を、作品制作の方法として、
完全に自律させて制作するという事です。
つまり『芸術分析アート』ということです。
『芸術分析アート』という手法を、自律させて使用できるまでに、
成長して来たといえるところまで来たからです。
最後の段階が《原芸術》《世間体のアート》という概念を
確立できた事です。
それと《サントーム・アート》とも言うべき段階を、
ようやく明確にできたことです。
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他人の作品の説明を受けても、つまらないのですが、
実際には、いろいろな事が微妙にからんでいます。
実例を挙げます。
カスヤの森現代美術館に、追加で送った作品です。
追加というのは、最初の3点が完売したからです。
完売したのだから、同じタイプの作品を送れば良いのですが、
そうはしないで、進化した作品を2点送りました。
小品ですが、まず、額縁がちゃんとしたものになりました。
値段も、「深川いっぷく」で売ろうとした低額路線の模索は、
完全に諦めました。
ですから、値段は高目になりました。
とは言っても、安いですが・・・。
それと、《想像界》《象徴界》《現実界》の3界は省略して、
《サントーム》だけの作品です。
《サントーム》だけに限定した作品は、今回が初めてです。
『アートの格付け』としても、《超次元》だけに限定してあります。
《サントーム》だけ、《超次元》だけという作り方は、
ともあれ洗練はされた印象になります。
額も高くなる事で、ずいぶんとお洒落になっています。
私としては、本当は「深川いっぷく」に出したような低額路線での
泥臭いてんこ盛り作品の成立を希求してはいたのですが、
人間の社会というのは、
そのようなユートピア的な奇跡を実現できるところではないという事を、
ようやく、この年齢で認めたのです。
2点出品したので、見て下さい。
《サントーム》だけの作品。
気体だけの様態表現。
《シリアス・アート》と《気晴らしアート》の同時表示。
《ハイアート》と《ローアート》の同時表示。
シニフィアン(記号表現)とシニフィエ(記号内容)の同時表示
理性脳と原始脳の同時表示
《透視画面》と《原始平面》の同時表示
『オプティカル・イリュージョン』と『ペンキ絵』の同時表示
【A級美術】【B級美術】の同時表示
《原芸術》《芸術》《反芸術》
《無芸術》《非芸術》《世間体のアート》のすべてが有る。
《サントーム》だけの作品。
気体だけの様態表現。
《原芸術》《芸術》《反芸術》
《無芸術》《非芸術》《世間体のアート》のすべてが有る。