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故山田幸司氏の通夜へ [建築]

今日は
これから名古屋へ出発です。
故山田幸司氏の通夜へ出席するためです。

私の確認しているだけでは、
五十嵐太郎氏、新堀学氏、槻橋修氏、南泰裕氏、倉方俊輔氏、遠藤氏。

彦坂の関係者では、田嶋奈保子、中川晋介両氏が、名古屋に向います。

故人の山田幸司氏は、竹をわったような気性で、
ご自分の意見を明快に話、建築への愛の激しい方で、私は大好きでした。
一昨年、浜松の新年の建築ツアーでは、
山田幸司氏の各種学校のリノベーションをした建築を
見に行っています。私の大きなステンドグラスが、同じ浜松の
アクトシティのコンサートホールにあることもあって、
両方を見合うことが出来ました。

山田幸司氏のリノベーション建築は《第1次元 社会的理性領域》の
建築で、特に《現実界》の建築であることもあって、
非常に印象的に果敢に突出していました。
特に屋上の敷地規制をはみ出すように、溢れ出ている姿が、
山田さんらしさを持っていました。

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一方で、茶室について良く勉強をなさっている方で、
私は、何度か茶室についてのお話を聞いています。

41歳で亡くなられたというのは、
あまりに若く、誠に残念です。
謹んでご冥福をお祈りいたします。



タグ:山田幸司
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建築教育現場/彦坂美術館の模型(2) [建築]

新堀学さんが、五十嵐太郎さんの研究室の学生のプラン、

つまり彦坂尚嘉美術館の合評をなさったので、

その記事を転載させていただきます。


転載の許可はいただいています。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



五十嵐さん

こんにちは。新堀です。

昨日はいろいろとありがとうございました。


さて、少しメモから各参加者へのコメントを整理しておきます。


■全体に:


□タイトルをつけよう!

・課題の名前を提案タイトルにするのではなく、自分のアイディアに名前を付け

てください。


□自分の名前をきちんと伝える

・プレゼンテーションをする空間と見合う声の出し方があまりできていない。

・「伝える」という意思を表す第一歩なので、大きくはっきりと喋りましょう。

・プレゼンテーション自体の大きさとも関係しますが、半径6m以内の人にすべ

て理解させるためにどうしたら良いか(図版を大きくする、文字も見やすくする、

模型も作りこむ)について考えるとよいと思います。


□関連しそうな(少なくとも近代建築史の)

過去の建築について参照するように。

・観念的な課題+現実的なクライアント要件というものなので、後者はともかく、

前者について勉強したほうがよいと思います。

・「アーキラボ展カタログ」とか、「球と迷宮」(絶版?)とか「未来都市の考

古学展カタログ」とかに目を通してみるとアンビルトの設計の意味、おもしろさ

に触れられるだろうと思います。


■個別に■

□ヒラタさん:

・秩序的空間の中から、IPP(皇居美術館プロジェクト)という異物を引き算さ

せることで、ノイズを発生させるというアイディアはわかりやすいと思うので、

あとはそのノイズ(空間)がどのように面白いのかをぜひ伝えてほしい。

セッションで話したように、でかいサイズの一枚の図版をがんばって仕上げてみ

てはどうでしょうか。(本江先生にA1パースのお話を伺ってみてください。その

時の手法はケント紙+木炭デッサンだったかな?)一度描いてみると、一つ怖い

ものがなくなります。


□サイトウさん:

機能の空間と、象徴の空間が単に隣り合ってしまっているところを、少し整理し

てください。同じレベルなら、「ぶつける/対決させる」か、あるいはそれぞれ

を切り離して別のレベルにするか。



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□チェさん:

ショーウインドウには少なくとも二種類あって、その立面に対して垂直に干渉す

る「額縁タイプ」と進行方向と平行な「壁面タイプ」とがあるのですが、それぞ

れのタイプの使い分けを明確にしましょう。

今はすべて壁面タイプなのでしょうけれど、そうすると壁面の長さで一つのシー

クエンス表現を組み立てるというデザインになります。

なので、話したように展開図を一種巻き物のように構成しておもしろさをデザイ

ンするというのはどうでしょうか。長さとその長さ(映画でいえば尺)の中での

構成ですね。

それが折りたたまれていく、分岐していくとすれば一種のロールプレイングのマ

ップとして平面が作れる。


Igarashi_studio_esquisse_33.jpg

 


□イチノヘさん:

7つのギャラリー+アトリエの盛りだくさんのテーマですが、少ししぼってはど

うでしょう。ギャラリー+アトリエで7つにするとか。正直地下のアトリエまで

手が回らないのではと危惧します。

オープンアトリエとしてアトリエをギャラリー化する試みはいろいろな場所で行

われていることなので。

それから7つの空間それぞれと表現の対応なのですが、表現ジャンルのマッピン

グがなんだか物足りない感があるので、もう少しバランスが良くなるよう、たと

えば越後妻有とか横浜とかのカタログで、ジャンルのバランスをチェックしてみ

てはどうでしょう。



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□ミウラさん:

考えていること、到達地点が明確だった点はよかったです。また敷地の表と裏側

の地域性を引き込むということに対して具体的に考えていた唯一の案でした。

で、二つだけ。

中央の中庭空間の建築性についてのメッセージ(作りこみ)をもっと。

それから敷地の表と裏に対する「顔」のデザインをきちんとする。(これについ

ては、磯崎さんのつくば、水戸がどのようにそれを作っているかあたりを参考に

してみてください。)


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□ミキさん:

アイディアは明快なので、そのスタディを面白くのめりこんでやってみると、ど

こかで一線を越えられると思うのですが。

多数性、解像度の高度化によって、状態が変わる場所、スケールが現れることを

期待しているならば、とにかくそこまで行きましょう。

模型のことについて質問がありましたが、一日にひとつつくってひとつ壊すでも

いいです。今回の課題のためというよりは、自分が模型に何を期待するのか、そ

れをどうコミュニケーションに使うのかということについての経験=道具を手に

入れるというテーマをもうひとつ重ねて作るということで。

後ろの半円がなんとなく古典的で、またその外側の敷地の余白に対しての思考停

止があるようで、その点は気にかかりました。


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□カワサキさん:

斜めの話、パラン+ヴィリリオについては調べておきましょう。参照できそうな

のはリベスキンのユダヤ博物館もありますね。(菅野美術館はいうまでもなく)

で、プライムな構造とサブの構造とを表現的に意識することが、スタディの手が

かりにもなるだろうと思います。


Igarashi_studio10012.jpg

 


□キタモトさん:

ラカン的な世界観をどのように空間として表現するか。一種の建築曼陀羅なわけ

ですが、とにかくそこに集中してみてください。

テラーニのダンテウムとか、ルドゥー、ブレーなど参照、勉強しましょう。

タイトルをよろしく。

(今週はラカン読まなくていいです。彦坂さんのブログから想像するものですす

めましょう。笑)


では、がんばってください。


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ヨコハマ国際映像祭2009/GRL [日記]

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横浜美術館の壁面に描いた彦坂尚嘉のドローイング

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横浜美術館の壁面に描いた田嶋奈保子のドローイング

ヨコハマ国際映像祭2009に、アーティストの田嶋奈保子さんと
いって来ました。
最大の目的は、GRL(グラフィティ・リサーチ・ラボ)の、
横浜美術館壁面へのグラフィティに参加する事でした。

面白かったです。
ただこれは、ヨコハマ国際映像祭2009の正式プログラムには入っていない、
ゲリラ的なものであったのです。」

ヨコハマ国際映像祭2009のメイン会場も見ましたが、
私には《第6次元 自然領域》の展示技術しか無いように見えました。
映像祭としての国際水準性が無くて、面白く無かったです。

私がドクメンタなどで見た映像展示の水準は、
もっと高いものであって、そういうレベルの高さがなかったのです。
日本だから仕方がないのでしょうが、
こういう水準で、集客が可能なのでしょうか?
いらない心配をしてしまいました。

来年は、立教の授業で動画も1コマやるので、
多摩美映画研究会の出身者としては、
【YouTube】に参加することで出来る限り頑張りたいと思います。



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