Evan Roth [アート論]
彦坂尚嘉責任による Evan Rothの芸術分析
《想像界》の眼で《超次元〜第41次元》の《真性の芸術》《象徴界》の眼で《第41次元〜超次元》の《真性の芸術》《現実界》の眼で《超次元〜第41次元》の《真性の芸術》《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な表現気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な表現《シリアス・アート》と《気晴らしアート》の同時表示《ハイアート》と《ローアート》の同時表示《芸術》と《反芸術》の同時表示シニフィアンとシニフィエの同時表示《透視画面》『オプティカル・イリュージョン』【A級美術】
インタビューに協力してくれたEvanとTobiに大きな感謝を!
Evanへのメールインタビュー全文とその翻訳は続きからご覧ください。
Interview with Evan Roth
Could you give us a brief introduction of yourself?
自己紹介をお願いできますか?
I am an American artist currently living in Hong Kong. Most of my work be it on the web or on the streets tends to involve the overlap of free culture and popular culture. Three years ago I co-founded the Graffiti Research Lab with James Powderly during a fellowship at the Eyebeam OpenLab, and since then James and I have also co-founded the F.A.T. Lab.
僕はアメリカ出身のアーティストで、今は香港に住んでいます。作品のほとんどはウェブやストリートをベースにしていて、フリーカルチャーとポップカルチャーのオーバーラップに関するものが多いです。3年前、特別研究員としてEyebeam OpenLabを訪問していた時に、僕はJames Powderlyと一緒にGraffiti Research Labを始めて、その後F.A.T.もJamesと一緒にスタートさせました。
How did F.A.T. lab start?
F.A.T.はどのようにして始まったのですか?
F.A.T. lab started almost 2 years ago in conversations between James and myself. We saw ways of extending ideas we were testing with GRL to include a wider range of creators, as well as a broader audience. We were interested in “cooling” open source, and saw opportunities that existed beyond the scope of G.R.L. We had a network of friends and collaborators, including Jamie Wilkinson and Theo Watson, that acted as initial core members, and from there we picked up more members along the way. Much of the foundation of F.A.T. was also based off of Jonah Peretti’s concept surrounding the Eyebeam OpenLab. Jonah is currently an active F.A.T. advisor and still plays a big role in the lab.
F.A.T. はだいたい2年前、僕とJamesとの会話の中から始まりました。G.R.L.での活動を通して、僕たちにはさらに広く、多くのオーディエンスに向けた、より発展的なプロジェクトに関するアイディアが浮かんでいました。僕たちはオープンソースカルチャーを「クールなものにする」ことに興味があって、そしてアイディアの多くはG.R.L.のそもそものスコープよりも遥かに広かったんです。僕たちには、初期F.A.T.のコアメンバーであるJamie WilkinsonやTheo Watsonを含む、様々な友人やコラボレーターのネットワークがあったので、そこから徐々にメンバーを増やしてきました。それと、F.A.T.のコンセプトの基礎はEyebeam OpenLabのJonah Perettiによる部分が大きいです。彼は今でもF.A.T.のアドバイザーとして、大きな役割を果たしています。
What is the main objective of F.A.T. lab?
F.A.T.の目的は何ですか?
In part F.A.T. lab was founded to extend some of the ideas we had tested in the Graffiti Research Lab. From G.R.L. we had had experimented with inserting open source ideals into popular projects via graffiti, and the F.A.T. lab was a way of extending these ideas beyond graffiti and public space projects. The main objective of F.A.T. is to spread free culture and open source ideals into pop culture, primarily via the production of creative web based initiatives.
F.A.T.が設立された目的の一つは、 G.R.L.で僕たちが試したアイディアを拡張することにあります。G.R.L.は僕たちにとって、グラフィティを通してオープンソースの理念をポップカルチャーに導入する実験だった訳ですが、F.A.T.で僕たちが試みようとしているのは、このアイディアをグラフィティやストリートアートを超えた、さらに広い領域に拡張することです。つまり、F.A.T.の一番の目的は、フリーカルチャーやオープンソースカルチャーの理念を、主にウェブベースの作品発表を通してポップカルチャーに浸透させることにあるのです。
What kind of people does F.A.T. lab consist of?
F.A.T.はどういった人たちで構成されているんですか?
F.A.T. consists of people that make stuff and have interests in sharing. Skill sets range from programming, crafting, music, graffiti, DIY, activism, electronics, art and the web.
F.A.T.は、何かモノを作っていて、情報を共有することに興味のある様々なメンバーによって構成されています。個々人のスキルは、プログラミング、工作、音楽、グラフィティ、DIY、アクティヴィズム、電子工作、アート、ウェブなど多岐にわたっています。
Where do F.A.T. members find their inspiration for the artworks?
F.A.T.のメンバーはどういう所から作品へのインスピレーションを受けていると思いますか?
The group is rather diverse, and spans across multiple continents so the inspirations are quite different. In general, however, I think most members of the group are interested in humor and fun as a means towards communicating broader (and at times subversive) messages.
F.A.T.のメンバーは本当に多様で、世界中に散らばっているから、インスピレーションの源は大きく違っています。でも一般的に言えば、ほとんどのメンバーはユーモアや面白さを通して広範囲な(そして時には破壊的な)メッセージを伝えることに興味があるんだと思います。
How do you feel about the current relationship between art and technology (or open source and pop culture)?
テクノロジーとアートの(もしくは、オープンソースカルチャーとポップカルチャーの)関係性についてはどう思いますか?
I’m interested in the relationship of technology and art primarily because: 1) it is cheap, and 2) and it can reach a lot of people. F.A.T. has a yearly operating budget of $120 USD (which I spend on web hosting). From that we are able to reach an audience of over 20,000 people per month (and growing).
僕がアートとテクノロジーの関係性に興味がある理由は、第一に安価であるから、そして第二にそれによって非常に多くの人たちにメッセージを届けることができるからです。F.A.T.を運営するのにかかる費用はサーバ代の年間120ドルだけなのに、僕たちの活動は20000人以上のオーディエンスに届いているし、その規模は日々大きくなっているんですから。
Why is “rap music” used as a motif?
なぜ「ラップミュージック」がF.A.T.のモチーフとして使われているんですか?
Rap music is one of the original remix cultures which involved artists sharing (and stealing) content to build upon what came before them. Rap music historically has also been a means of inserting subversive content into main stream culture. Beyond that rap music also just makes all your youtube videos better.
ラップミュージックはリミックス文化の元祖の一つで、アーティスト達がコンテンツを共有し(盗み)、先人達の成果の上に作品を作ることを可能にしてきたからです。それに、ラップミュージックは、メインストリームカルチャーにある種破壊的なメッセージを紛れ込ませる手段として使われてきた歴史があります。あと、ラップミュージックはYouTubeに上げるビデオをかっこよくしてくれますしね。
ワルキューレ [映画]
トムクルーズ主演ののワルキューレという映画を、レンタルビデオで借りて見ました。トムクルーズは、サイエントロジーという新興宗教の信者で、これがドイツとぶつかっているというので、ドイツでは問題になった映画です。
一応ジャッケとを格付けして《超1流》であったので借りたのです。
すでにこのブログでも書きましたが,最近、ヒットラーの経済政策の本を読んでいたので、ナチスに対して、また興味があったこともあります。
ヒットラーは、経済政策的には自給自足経済に回帰しようとし、そして権力的には、古い王権のような父権的な独裁体制に回帰しようとしたのです。
この独裁体制については、当然,この映画もそれを描いています。
『ワルキューレ』は、2008年のアメリカ映画です。1944年に起きたドイツ国防軍将校によるヒトラー暗殺計画ワルキューレ作戦と、その指揮を執った実在の将校シュタウフェンベルク大佐を描いています。
映画監督は、ブライアン・シンガー、彼はユダヤ人で、ホモのひとです。このことは本人がカムアウトして認めている事です。
シンガー監督のこだわりにより、撮影の多くは実際に事件の起こった現場・史跡においてロケを行い、登場する建物や車輌も極力当時の本物が使われているというのですが、それがかえってキッチュで説明的な表現になってしまっています。退屈で面白さが感じられないのです。
この監督の顔写真を探して分析すると《第8次元 宗教領域》の人で、つまらないのも納得がいきます
実際の反乱を起こした将校シュタウフェンベルク大佐というのは、なかなかの人物であるのは、顔を見ても分かります。
《想像界》の眼で《超次元》から《第6次元》の《真性の人格》
《象徴界》の眼で《超次元》から《第6次元》の《真性の人格》
《現実界》の眼で《超次元》から《第6次元》の《真性の人格》
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な人格
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な人格
《シリアス人間》《ハイアート的人間》
シニフィアン(記号表現)的人間。
『真実の人』
反乱そのものは失敗して処刑されるのですから、反乱の失敗は最初から分かっていたのです。
その最後の処刑シーンから描いて、遡行する映画にして欲しかったと思います。
そして将校シュタウフェンベルク大佐が、ヒットラーに疑問を抱いた、1938年11月の「水晶の夜」の惨事を描いて欲しかったと思いました。
将校シュタウフェンベルク大佐は、この反ユダヤ人暴動を見て、シュタウフェンベルクの道徳心と正義感に反するナチスの行為に、反感を抱くこととなったからです。
「大きな恥辱がドイツにもたらされた」と感じたのですから、ここを丁寧に描く必要があったのですが、映画にはそれが無かったのです。
映画の芸術分析は下記の様なものです。
《想像界》の眼で《超次元》〜《第41次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《超次元》〜《第41次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《超次元》〜《第41次元》の《真性の芸術》
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な表現
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な表現
ここまでは高い評価なのだが、残念ながら、《ローアート》であって、
そしてシニフィエとシニフィアンの同時表示。
芸術と反芸術の同時表示。
《シリアス・アート》と《気晴らしアート》の同時表示。
《ハイアート》性が無い。
《象徴界》の眼で《超次元》から《第6次元》の《真性の人格》 《超次元》から《第41次元》の《真性の人格》
《現実界》の眼で《超次元》から《第6次元》の《真性の人格》 《超次元》から《第41次元》の《真性の人格》
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な人格 《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な人格
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な人格 気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な人格
《シリアス人間》 《シリアス人間》と《気晴らし人間》の同時表示
シニフィアン(記号表現)的人間。 シニフィアンとシニフィエの同時表示の人格。
『真実の人』 『真実の人』