歴史の変わる日 [状況と歴史]
政治とは可能な事柄に対する技術ではない。
破滅と嫌悪との間の選択だ。
ガルブレイス
政治に対する深い失望のせいか、
今日の選挙にも期待や興奮は無いのですが、
しかし自由民主党の政権の時代が終わるというのは、
実は流血の大革命に匹敵する大変動であると言えます。
非常にすぐれていた政治家であると言えるのではないでしょうか。
もはや、自由民主党では駄目であると言う事を、
日本国民に、心底理解させたすぐれた政治家であったと思います。
この選挙での敗北をきっかけに、自由民主党と言う政党が消えることが、
重要です。
自由民主党が、成立したのが1955年であって、
同時にアメリカが、フランスに代わってベトナムに軍を進めます。
この年とほぼ同時期に、具体美術協会が結成されます。
政治的変動と美術は深く関連しているのです。
つまり55年体制が自由民主党であったのですが、
これが滅びることが重要です。
そのためにも惨敗することが大切です。
芸術は、決して政治や経済から自立はしていないのです。
1995年から2007年までのアメリカの過剰消費の恩恵で動いていた日本は、
本格的に、新しい平成維新と言うか、平成の政治的激動再編の時代に
入ります。
それは同時に、戦後日本高度成長経済の時代の
本当の終わりでありましょう。
暗い未来に向けて、新しい時代が始まるのですが、
その暗さと、貧しさと、荒廃を、新しい時代として歓迎する事が、
重要だと思います。
日本という社会は、いつのまにか、とんでもない変貌に
見舞われているのです。
そのことを、新しさとして受け止め、歓迎し、
厳しいが自由の出現として、
楽しむ事が、自らの精神のためには重要です。
こうした変動と滅亡の時代のサバイバル技術というのは、
古い習慣や常識を捨て、つまり古い時代を捨てて
多数の人々を捨て、
新しい領土へ
脱出することです。
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ジャンパー(映画) と電動按摩機 [日記]
さすがに疲れて気力がなえて、
昨日、今日とまんが喫茶の電動按摩機のご厄介になっていました。
昨日は映画は見なかったのですが、
今日はダグ・リーマン監督のジャンパーというエンターテイメントを見ました。
ひどい映画だとは充分に予想はついていたのですが、
つまらない物も見るという所が、彦坂尚嘉の良い所でもあるし、
悪い所でもあります。
たとえば美術評論家の峯村敏昭氏は、
エンターテイメントの映画は見ないという立派な方なのですが、
私の方はひどい雑食性で、
馬鹿なハリウッド映画も大量に見ています。
面白いと信じてみれば面白いですが、まあ、ひどい映画ですが、
やたらにお金のかかっている映画です。
ニューヨークやエジプト、ローマでロケが行われているだけでなくて、
、東京都や埼玉県でも撮影されていて、
渋谷やレインボーブリッジなど都内の数か所が出てくるのです。これがなかなか面白い。
まあ、驚くほど外国の風景なのです。
越後妻有ツアーは、参加者が8人、しかし私を除いた7人は、
全員が女性でした。
自動車免許を持っているのは、女性陣では4人いたのですが、
ギャラリーARTEの梅谷さん以外の3人はペーパードライバーで、
ずいぶん薦めたのですが、運転はしてくれなかったのです。
梅谷さんは、電車で往復したので、結局私が往復と、大半の見学を、
一人で運転しました。
すでに書いているように、1日目は朝3時起きで、
帰りは夜10時にレンタカーを返した後、
最後まで付き合ってくれた栃原さんと夕食をした後に送って行ったので、
私が自宅に帰ったのは、深夜の2時でした。
旅行の疲労だけでなくて、
ここ10年間の2000年間の活動の終わりという意識があって、
疲れは深いのですが、
早めに切り替えて、
次のステップを開始しなければなりません。
最後に一緒に行った、西脇さんのくださったメールを引用しておきます。
西脇さんは2003年の越後妻有トリエンナーレで、
小蛇というボランティアで手伝って下さった方です。
大変お世話になりました。
妻有が初めての方の反応も見られて、体力的にはキツイですが、ツアー
というものも面白いと思いました。
彦坂さんお気に入りの作品などは何度も観ていますが、数年の時を経て
また別の角度から観るのも良いと思いました。
彦坂さんこそお疲れ様でした。
製作も大変お疲れ様でした。以下一般人の感想です。
作品のあまりの大胆さに笑ってしまいましたが、ナス畑の借景もいいですね。
特に夜のライトアップでそう思いました。
色使いなんかはきれいに感じますが、大人でもこんなはじけた事するんだなあ
と、やっぱり相変わらず不思議な人だなあと感じました。
ともあれ、これだけの広範囲の中でツアーを実行するのは大変な労力であった
事と思います。
ありがとうございました。