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山本藍子の搬入/1円オークション/フリーアート(加筆6 画像追加入れ換え) [アート論]

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《3次元・コミュニケーション領域》の《真性の芸術》

ソネットが遅い

ネット検索をすると、ソネットが遅いという記事がいくつもあります。
http://office13.blog.so-net.ne.jp/2009-10-21-1

私も遅いのに悲鳴が上がっていたのです。

ところが、他のところを見ても、遅いという記事はあります。

これを機会に色々見てみましたが、どこでも問題はありそうです。

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このブログを書く事で、私自身は多くの事を学びました。
また、多くの人から教えられました。
さらに新しい出会いもあって、ネットを介した人間関係のひろがりに
助けられました。

そういう感謝の気持ちからすれば、
このソネットブログの継続を大切にするべきだと、
改めて思いました。

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藍子

昨晩は山本藍子さんが、マキイマサルファインアーツから搬出して、
さらに私のアトリエに搬入して来ました。
ご自宅にあった初期の日本画も含めて運んでこられたのです。

私は山本藍子さんの初期の日本画が好きです。
最初山本藍子さんは出品を渋ったのですが、
こういう初期の作品に私は芸術の発生の根拠を見るのです。

その後、少しアトリエでワインを飲みました。

山本藍子さんと知り合ったのは、パーティで、
日本画の内田あぐりさんと話している時に、内田さんの関係で、
紹介されました。
その後、昨年の越後妻有トリエンナーレの、私のつくったツアーに
参加して下さったのです。

この後、白濱雅也さんの「深川ラボ」での2人展を見て、
今回の企画になりました。

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《第6次元 自然領域》の《真性の芸術》

『1円オークション』

今回は、作品を売るという事についても、
山本藍子さんと話していますが、
提案したのは『1円オークション』です。

まず、彦坂尚嘉自身が自分で制作しないと話にならないので、
山本藍子さんのネタであるレースを借用して、作品を作りました。
サイズは、郵送を考えてA4にしました。

ここに出しているのは、その素材です。
まだここでは完成していません。
たとえば上の画像ですと、色イフォルムに水彩でのペインティ
ングが入ります。
さらに下にある白い空白にドローイングとサインがはいります。
あくまでも1点もののオリジナルです。
今回のシリーズは、ここでの制作以外には、再制作をしません。
あくまでも、オークションを成立させるオリジナルの希少性を
追求します。

この作品は、すでに述べたように、山本藍子さんレースを
つかったものです。
今日の情報化社会では、以前の近代社会に比較しても、
異様なまでに著作権に神経質になっていますが、
同時に椹木野衣さんが主張したようにシュミレーショニズム的な
制作は、重要なものになっています。
アンディ・ウォーホルにしても、ジェフクーンズにしても、
この手のトラブルは経験しているのです。

山本藍子さんのネタであるレースを借用して作品をつくるのは
ある意味で盗作作品なのですが、厳密には盗作ではありません。
同時に山本藍子さんは決して作らないタイプの作品が、
彦坂尚嘉の作品でもあるのです。

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《16次元 崩壊領域》の《真性の芸術》

山本藍子さんのネタを借用した作品をいくつかつくって、
『1円オークション』をやります。

1点1点に、詳細な『アートの格付け』を付けます。
これはあくまでも学問的に厳密に付けます。
人間のやる事ですから、ミスはあり得ますが、
しかし嘘や操作はしません。
正直にやります。

もちろん山本藍子さんの作品もオークションをします。
これにも『アートの格付け』をやります。

白濱雅也さんとも、『1円オークション』の話をしましたが、
白濱さん自身の問題になると、『1円オークション』の意味を、
なかなか理解できないと言っています。

自分の作品を1円で売って、誰が買うのか?
自分に何の意味があるのか?

しかし1円でも売れない作品が、いくらでなら売れるのでしょうか。
もちろん、たとえば5000円なら売れるが、1円では売れない、
ということも事実かもしれません。

しかし1円ではじめて、競って行く事で、見えるものがあるかも
しれません。
しかも気体分子ギャラリーの場合には、彦坂尚嘉の『アートの格付け』
が着きます。
そこで例えば《第6次元 自然領域》で、
デザイン的エンターテイメントと『アートの格付け』がされている
ものが、気に入った場合は、どうするのでしょうか。
1円ですから、入札しても良いと思うのです。

作品の評価は、一人一人違うのです。
自分の好きな作品を買って集める事が重要なのです。
観客の一人一人の好みを認めるのが、
《批評の自由》であり、《芸術の趣味判断の自由》です。
作家が、この観客の《批評の自由》を認めて制作しようというのです。


《フリーアート》

『1円オークション』への疑問は分かりますが、
私は、《フリーアート》とともに、
大きな可能性を感じています。

そこにはアーティストの制作の自由があるからです。
『良い作品を制作しなければならない』という脅迫性を、
相対化できます。
多様な作品を作る自由があるのです。
芸術作品の多様性の自由です。

《フリーアート》は上岡誠二さんに参加していただいて、
この8月に15日間の展覧会を実現しようと思っています。
ここでは作品は無料です。
無料の作品というのは、商品ではない作品という事です。
商品でないということでは、過激にできるのです。
商品ではない芸術とは何なのか?

それに対して『1円オークション』の作品は、商品としての作品です。
商品としての作品と、商品では無い作品の差は、どこにあるのか?
この差の中で芸術とは、どのように出現するのか?
いや、商品化の中で、芸術はいかに消滅するのか?

レースのみ《超1流》《1流》ブログ.jpg
《超次元》《第1次元 社会的理性領域》のデザイン的エンターテイメント



この場合、芸術と商品は、どのような関係になるのか?

芸術の存在と、
芸術の 不在 。

レースのみ崩壊過激ブログ.jpg
《16次元 崩壊領域》のデザイン的エンターテイメント

コレクターは芸術を買おうと欲望すると同時に、
芸術の不在に欲望するのです。
芸術の不在に芸術を見るのです。

芸術の不在という形で、芸術が存在する商品化の幻影!

商品だけでも良いという一線を越えても良いのではないのか?

つまり芸術からの逃亡としての商品芸術/商品美術の出現を、
1円オークションの中でなぞってみる。

なぜならそれは買う観客の欲望であり、
芸術の趣味判断の自由なのですから。

芸術が存在する事と、
芸術が不在であることによって芸術として見えると言う芸術の幻影、
この皮膜一枚のあやうい幻影ゲーム。

商品であるという事の意味を、1円の地点で過激に追求してみたいと
思います。

美術に於いて芸術である事から逃亡する商品美術とは何なのか?

気体分子ギャラリーが押し出す作品は《超次元》や《第41次元》の
作品ですが、しかしこのメインを買わなくても良いのです。

こういう事を、気体分子ギャラリーは追いかけてみようと
思います。

奈良美智の作品が1億円になったのが話題の時代に、
1円や、タダの場所で、芸術作品を制作して追いかけようと言うのは
ひとつの狂気でありますが、
真剣に考える為にはあり得ると思えるのです。

つまり白濱雅也さんの疑問は分かりますが、
芸術作品を《商品》という視点で引き裂いてみるのです。
徹底的に商品である美術作品が『1円オークション』に出品
する作品です。

レース《超1流》ブログ.jpg
《超次元》から《41次元》の《真性の芸術》

上の作品は《超次元》の作品です。
私の好きな《超1流》作品というのは、実物を手に取ってみると分かりますが、
上品なのです。
それに対して《16次元 崩壊領域》の作品は下品です。
山本藍子さんに、見せると、この下品な《16次元》の方が好きだ
というのです。ならば、好きな作品に1円を支払う方が正しいのです。

それに対して《フリーアート》は、商品ではない制作が、
どこまで出来るのか?
という問いを追いかけます。

商品ではないことは、いかにして可能なのか?
それは単なるのゴミでしかないのか?

インスタレーションやパフォーマンス、さらにグラフィティ
のような形態の中に、
そのひとつの答えはあるのでしょうが、
インスタレーション、パフォーマンス、グラフィティ以外に、
商品化からの逃亡はありえるのか?

このブログも、実は私のフリーアートであるのです。

しかし美術展としてのフリーアート展には、
それなりの制約が生まれるので、やさしくは無いのです。

商品化から、いかにして芸術は逃亡できるのか?

その辺をギャラリートークで討議してみたいと思います。

商品化からの芸術の逃亡!

簡単そうですが、むずかしい。
15人の作家に参加を呼びかけますが、
果たして参加する作家が、あつまるのか?(笑)

もっとも、売れない作家はたくさんいますから、
けっこう集まるかも(笑)






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