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徹夜のメタル放送大学から東京都現代美術館/新国立美術館 [日記]

更新できなくて、すみません。

横浜のZAIMでのメタル放送大学を徹夜でやって、
なんと朝の6時半まで、8時間近くの長丁場の放送は、
さすがにくたびれたのだが、
そのまま寝ないで、東京都現代美術館に行く必要があった。

栃原比比奈さんと横浜で待ち合わせをして「装飾」という、
東京都現代美術館のアニュアル展を見なければならなかったのだ。

さらにその後新国立現代美術館での、宮澤壮佳氏の講演を聴きに
行った。

シリーズ 美術雑誌と戦後美術 ― 創り手たちの証言
「第1回 激動と転換の60年代末 宮澤壯佳氏(元『美術手帖』編集長)」

国立新美術館が、「国立のアートセンター」として特に力を入れている活動に、
「美術に関する資料の収集と提供」があります。具体的には、過去に日本各地で
開催された展覧会のカタログや美術雑誌、単行書、記録写真などを集め、アート
ライブラリーや特別資料閲覧コーナー(事前予約制)で公開しています。
国立新美術館では、これまでもアートライブラリーの「話のたね」コーナー(資
料担当職員のお薦め本をご紹介)や、美術館ニュースの「書架のあいだから」
(資料をテーマにしたエッセイ)で、こうした資料の価値や意義、愉しみ方を発
信してきましたが、開館4年目に入るのを機にさらに一歩進み出て、資料の創り
手の側にいた方々や資料の研究者を順次お招きし、ただ見ているだけでは知りえ
ない世界をご紹介する場を設けていくことにしました。
そこでまずは、美術雑誌を何誌かシリーズで取り上げます。第1回目にあたる今
回は、1948年の創刊以来アートの最先端の動向を紹介し、次代への展開を先導す
る役割を果たしてきた雑誌『美術手帖』です。社会の変革のうねりとともに「美
術」の概念が揺らいだ60年代末に同誌の編集長を務められた宮澤壯佳氏から、当
時の編集方針やエピソードなどをうかがいたいと思います。皆様のご参加をお待
ちしています。

日時:2010年2月13日(土) 14:00〜15:30
講師:宮澤壯佳氏(元『美術手帖』編集長)
聞き手:平井章一(国立新美術館 情報資料室室長・主任研究員)
会場:国立新美術館3F 研修室 
http://www.nact.jp/
定員:50名(先着順、事前申込不要) 聴講は無料です。
聴講は無料です。 事前の申し込みは不要です。

宮澤壯佳(みやざわ・たけよし)氏略歴
1933年生まれ。1956年、美術出版社に入社し、『美術手帖』『みづゑ』編集部を
経て、1967年から『美術手帖』編集長代行、1968年1月から 1971年5月まで同誌
編集長を務める。以後、美術出版社顧問、池田満寿夫美術館館長を歴任し、現在
は池田満寿夫美術館顧問。編集企画に『池田満寿夫全版画集』(1972年)など、
著書に『池田満寿夫 流転の調書』(玲風書房、2003年)がある。ロックやジャ
ズの評論家としても著名。

さらに、そのまま森美術館の『医学と芸術展』を見た。
これも招待券をもらっていたのと、評判の良さを聞いていて、
見るしか無かった。

こう書くと、すごく元気そうだが、実際は体調はボロボロで、
重病の病人が強行軍をやっているようなもので、
自分でもあきれる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

徹夜でのメタル放送大学は、
あくまでもボランティアでの参加で、交通費も出演料も出ない
企画なので、普通で言えば、私の年齢(63歳)と、
メタルロックという主題では、断るのが順当な判断だろう。

しかし断れば、ある意味で私の追いかけて来た私の運動は
終わるだろうし、私の欲望は実現しなくなるだろう。

実際、メタル放送大学に出演させてもらって、
良かったと思う。面白かったのです。

終わってから感じることは、
パンテラが大きかったという事です。
正確に言えば、1990年代の音楽を重視しなければという事です。
パンテラというのは、1980年代から1990年代に時代を越境しえた、
重要なバンドでした。
それほどに1990年代になった時の変化は大きかったのです。

このことを抜きには、ヘルメットの《第21次元》の音への共感は、
理解できない事です。

最近の彦坂尚嘉の『アートの格付け』で言えば、
《形骸》や《炎上》《崩壊》という領域に当たるのですが、
パンテラはしかし、《第21次元》ではありますが、
《原芸術》《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》はあるのです。
さすがに《世間体のアート》はありませんが。

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さて、東京都現代美術館の「装飾」という展覧会ですが、
大きな空間を使った展示としては巧く行っているのでしょう。

その後、さすがにくたびれて、図書館で仮眠をとって、
そのまま新国立美術館に行くはめになってしまって、
ほかのものを見損ないました。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 

『医学と芸術展』は、自分の予想はあたって、
つまらなかったのですが、
多くの人には面白い美術展であるという落差が、面白いと言うか、
重要だとは思います。

お約束しておきながらまだ書けていないミケランジェロの問題なのですが、
《世間体のアート》の強さと言うか、
世間というものが、芸術の原理として作動しているという事、
そのことを改めて思いました。



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浮き舟

「メタル放送大学」のほう、拝見いたしました。彦坂様の脱領土化っぷりに、はからずも感服。おもわず、「もっとほかのやりかたがあるのでは」などとけしからんことを考えてしまいます。(けしからんこともないのでしょうが、、)。尊敬しております。エライとおもいます。
個人的には『breaking the law』がいいなとおもいました。管理人さんを巻き込んでいくところや、リズムを少しはずしたりの箇所がなんともいえない味わいに感じました。
メガデスも聞き込んでゆこうかなと、そろそろ面白いを卒業しようかなと、そう思います。
by 浮き舟 (2010-02-14 23:00) 

ヒコ

浮き舟様
「メタル放送大学」を見ていただいて、ありがとうございます。私自身は広範に音楽を聴いて来ているので、メタルマニアという訳ではありません。しかし今回参加して、改めて考えさせられましたが、ヘビメタルというのは、脱ー近代の音楽、それもある意味で《近代》を追憶しつつ形成された。非常にヘビーな音楽で、そこには、ハードロックとの区分と言うか、切れ目が存在していると感じました。椹木野衣の選曲が、その切れ目が無いところが意外で、あのひとは、結構古い人だと思いました。特に1990年代に入ってからの変化が大きくて、その意味でジューダスプリースの存在は、思ったよりも大きなものです。
 ジューダスプリースの音楽は《気晴らしアート》に過ぎないのですが、しかし1975年のアメリカイギリス軍のベトナム敗北の状況を「ブレイク ザ ロー」は音楽的にも良くとらえたし、そして「ペインキラー」でも、1991年のソビエト崩壊を良く、音楽的な変貌として把握していて、大変な努力家です。
 椹木野衣さんに限らず、1991年以前の古い音楽に閉じこもっていて、改めて、20年間もたっているこの新しい時代の把握の重要性を思った次第です。
by ヒコ (2010-02-15 09:08) 

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