メタル放送大学 1 /ブラックサバスとジューダスプリースト [音楽の頂点]
メタル放送大学のアンケートに答えた反映です。
ということで、【YouTube画像】を貼付けます。
まあ、お好きでない方は、無視して下さい。
1、ブラックサバス『ブラック サバス』 1970年
私見を申し上げれば、このアルバムで初めてロックは、
《非-実体性》を持ち、《超1流》の芸術音楽として、
屹立したのです。
とは言っても、とは言っても、多くの人は、
下品な黒魔術の音楽と思っているよであります。
少なくとも初期のヘヴィメタルの名曲なのであります。
ベトナム戦争の激化を背景に、
時代は《近代》という理性の支配に抑圧されていた暗黒の無意識を、
隆起させるホラー的なるものに、新しい表現を見いだして行きます。
ブラックサバスというバンドは、その先駆けとなったのです。
美術で言えば、こういう流れが、後のシンディ・シャーマンの
暗黒的作品にまでつながるのです。
2、ブラックサバス 『血まみれの安息日 』1973年
3,ジューダスプリースト『ブレイク ザ ロウ』1981年
1975年のアメリカの敗戦は、パンクロックという形で、
アングロサクソンの若者の絶望を吹き上げます。
その後の、リエンジニアリングという過酷な産業再編の
嵐が吹き荒れて、多くの失業者と農村の倒産が起きます。
こういう時代背景を背負って、ジューダスプリーストは、
失業し、女房も去って、負け犬となった一人の失業者の
絶望に向って、「法を破れ!」とアジテーションしたのです。
この曲は、全米のPTAを敵に回して、放送禁止になるのです。
4、ジューダスプリースト『ペインキラー』1990年
1991年にソヴィエトが崩壊する前年の1990年に登場した
この曲は、時代が沸騰し、温度があがって、遂に、
分子は解体して電子となり、プラズマ化したことを告知する
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