アートスタディーズ第15回を終えて [報告]
彦坂尚嘉
五十嵐太郎
南泰裕
伊藤憲夫
昨日は無事昨日、アートスタディーズ第15回が終わりました。
全20回の内の3/4が終了したのです。
「五十嵐太郎さんが、ここまで来れば最後まで行くでしょう」と言って
いましたが、
確かに、完了の実現性が見えて来たとは言えます。
ありがとうございました。
全20回の内の3/4が終了したのです。
「五十嵐太郎さんが、ここまで来れば最後まで行くでしょう」と言って
いましたが、
確かに、完了の実現性が見えて来たとは言えます。
ありがとうございました。
この記録写真は、斉藤ちさと さんの撮影によるものです。
撮影に感謝いたします。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
いつも、面白くて、やっている本人たちが勉強し楽しんでいるのですが、
今回も刺激的でありました。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
いつも、面白くて、やっている本人たちが勉強し楽しんでいるのですが、
今回も刺激的でありました。
山田幸司
一番の驚きは、山田幸司さんのレクチャーした石井和紘(いし
い かずひろ)さんの業績でした。初期の直島の建築を見ていた
だけに、私の評価は《第6次元》建築家として低かったのですが、狂気
としか言いようの無いポスト・モダニズム建築の展開と、そしてアメリ
カのそれの紹介活動は、目をみはるものがあります。さらに驚いたのは
建築学会賞を受賞した数奇屋邑の後、建築がまともなものになって、
《第1次元》のきちんとした美しいものに変貌した事です。
しかし2002年の赤坂一ツ木三度笠(街路灯)以降、忘れられてい
るようで、作品が立っていないとのこと。
平塚 桂
うレクチャーも、商業建築から出発した高松伸のドローイングの重要性
や、商業建築というものの短命性も浮き彫りになって、日本のポストモ
ダン建築の学習として、立体的で深みのあるものになりました。
橋本純
新堀学
白濱雅也
白かった力作でした。歴史的な事実以上になると、その解釈と芸術論の
問題になるのですが、芸術というものが、実は骨董性と平行するものが
あって、その辺が、廃墟の美学の問題になるのですが、この辺について
は、議論の深まりが、やや浅かったように思います。それは司会の私の
責任もあったと思います。
男を取り上げるとはおもいますが、しかし1991年のソヴィエトの
崩壊による《近代》の終焉と言う問題を視界に入れると、雑賀雄二と宮
本隆司の廃墟写真を取り上げる視点も、一理あると思いました。
高橋 直裕
高橋 直裕(世田谷美術館学芸員)さんのレクチャーと呼応する形で、
雑賀雄二と宮本隆司の写真の美しさの差までが、 暮沢剛巳さん
などからも指摘されて、藤原えりみさんの質問も絡んで、踏み込んだ議
論になったと思います。
藤原えりみ
暮沢剛巳
伊藤さんの発言に彦坂が噛み付いたのですが、
それは宮本隆司さんのデビュー作品の『建築の黙示録』が、
もともと宮本さんが磯崎新の建築廃墟論を読んでいて生まれた写真であることを、
知っていたからです。そして『建築の黙示録』に、磯崎新の文章がついていますが、これを仕掛けたのは、宮本さん自身です。出版社の編集者ではないのです。宮本さんの写真を解釈する視点はいろいろあると思いますが、
その多様性と、基礎研究は食い違うのは、仕方がない事だと思います。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
最後に、会場から松田逹さんの質問もいただきました。
スタッフとパネリストのみなさまのご尽力と、観客としてのご参加をい
ただくみなさまのお陰で、アートスタディーズは作動しています。改め
て、深く感謝申し上げます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
彦坂尚嘉
タグ:アートスタディーズ
おはようございます。
大変恐縮なのですが、
伊藤憲夫さんの写真が漏れているようですので、お手透きの時にアップをお願いします。
by 斎藤ちさと (2009-07-08 09:10)