越後妻有トリエンナーレ報告/間伐材 [制作]
越後妻有トリエンナーレの制作報告です。
2009年6月4日に、今回手伝って下さる武田友孝さんに家に泊まりました。
武田さんは古い友人で、元西武美術館の学芸員をなさっていて、
私が1981年に西武美術館、後のセゾン美術館での美術展に出品した時に
知り合いました。
今は、私と加藤力さんと3人で、
ラカンの読書会を主催してくださっっています。
加藤力さんも、今年は越後妻有に参加されています。
現在武田友孝さんは美術品の飾り付けや取り付けの仕事を個人で
なさっていて、
妻有には興味を持って下さって、今回参加して下さいました。
さて、その妻有の制作作業の初日が、
6月5日(金)の早朝に車で発って、7日(日)まででした。
掲載する写真の日付は1日遅れていて、間違っています。
撮影はすべて武田友孝さんです。
7日夜に新潟から車で帰って来て、
昨日8日は、午前中から横浜の住宅展示場での展覧会の搬出したのです。
この搬出が作品数が多くて、
それと私が油断していて、人手を一人、
つまり武田さんにしかお願いしていなかったこともあって、
アトリエに運び込んだのが20時10分でした。
それから藤沢までレンタカーを返しに行ってという調子で、
さすがに、ひどいスケジュールで、疲れています。
時間に追われていて、メールの返事が遅れてしまっている方が
いますが、お許しください。
津南地域の山の奥の奥の奥にまで入って、
間伐材をチェンソーで切って、軽トラックに乗せて運びました。
今もっている約30㎝弱の丸太100本を使う予定で、
今回はその約3分の1を運ぶ事が出来ました。
担当のアートフロント・ギャラリーのキュレター奥野恵さんです。
彼女とは2003年、2006年も一緒にやって来ています。
彼女は北海道出身で、東京芸大卒業の人で、キュレターとしては、
馬力も、美意識も抜群の人で、しかも妻有の農民や地元の人にも信頼
される力の持ち主。
武田さんのホンダ車で、2400ccです。
ベニヤ一枚が入るという便利さ。
妻有の移動量は膨大で、今回で100キロを超える走行距離でした。
2003年と2006年は、私のスポーツ車仕様のブルーバードで走りました。
その車は廃車になって、
今は三菱のekワゴンという軽自動車に乗っているので、
妻有まで関越道を軽自動車で来るのはつらいのです。
武田さんのこの車は、たいへんに心強い味方であります。
津南森林組合の板場健さんには、私物のチェンソーを2台お借りするなど
大変にご厄介になりました。
こう写真で見せると、一人で切りまくっている様ですが、
そんな元気はありません。私も切りましたが、一番切っていたのは、武田さんです。
武田友孝さん、前田明彦さん、大橋淳一さん、彦坂尚嘉
前田明彦さん、大橋淳一さん、彦坂尚嘉
宿泊したのは、三省という廃校をリノベーションしたところ。
ここで飲む前に、お風呂に行っています。
妻有の楽しみの一つは、たくさんある温泉なのです。
ボランティア募集中です。
毎週金曜日の晩に、小蛇バスが、
代官山のアートフロントギャラリーから出ています。
日曜日の夜に、同じくバスで、帰ります。
詳しくは、下記サイトを見て下さい。
妻有は風景がきれいで、しかも大規模な現代美術の作品が、信じられない
大量さであります。必見です。
私の一番好きな、リチャード・ウイルソンの作品です。
で
タグ:越後妻有トリエンナーレ
直径30cmの杉間伐材といっても結構重くて扱いが大変だったのでは.
それにしては全員が元気一杯!もうこの時点でアートですね.
彦坂さんの雄姿も様になっていて素敵ですよ.
はじけるような充実感が伝わってきます.
武田さんも読書会のイメージからだいぶ変わりました.
行動する武田さん,これはキュレターの奥野様もそうですね.
こういうキュレターの方がいること知りませんでした.
無償のサポートに没頭する若い人達,
僕が授業でついに会うことが無かった別の姿でしょうか.
チェーン・ソーは他人にはなかなか貸さないものなので
森林組合の板場様のサポートも半端では無いのでしょう.
越後妻有トリエンナーレに俄然好奇心がかきたてられて来ました.
by symplexus (2009-06-09 10:18)
symplexus様
コメントありがとうございます。
本人は、燃え尽きていて、元気が無いのですが、
写真で見ると、元気そうですね(笑)。
by ヒコ (2009-06-11 05:17)